スピード系トレーニングをやらない理由

【はじめに】
このブログは私の考えを押し通すためのものではありません。
後世の競技選手がより良い環境で効率よくトレーニングを行える環境づくりを目指しています。
その為、反対の意見を理論立てて反論してくださる方がいらっしゃったら、是非ご教示願います。
それにより理論が成長し、後世へより良い情報を残すことができます。

【スピードトレーニングとは】
私はスピード系トレーニングをやらないし、やらせないし、推奨していません。
スピード系のトレーニングにも様々なものがあります。
・プライオメトリクス系
・ダッシュ系
・30%RMでの最大速度トレーニング
・VBTトレーニング
など。

【やらない理由①】
私自身のパフォーマンスに好影響を著しく与えなかったし、やらせた選手のパフォーマンスに著しい好影響を与えなかった。

【やらない理由②】
パワー=筋力×速度
速度=加速度×時間
加速度=筋力
筋力∝筋断面積
つまり、筋力こそが全てである。
また、ウエイトトレーニングBIG3はボール初速に対して0.7程の相関関係がある。

つまり、わざわざスピード系トレーニングをやる必要は無いのです。

【やらない根拠にはならない?】
とは言え経験則で判断するのも良く無いし、もっと直接的な根拠が欲しいところである。
そこで面白い研究を見つけました。

https://sports-performance.jp/paper/2047/2047.pdf

まとめると
スピードトレーニングは
・立ち幅跳びに影響なし
・等尺性最大筋力に影響なし
・RFDに影響あり
※RFDは力の立ち上がり率です。
このRFDこそがパフォーマンス向上に大切だと言われており、コレだけを見るとスピードトレーニングは大切だと考えられます。

【それではなぜ結果に繋がらないのか?】
立ち幅跳びになぜ好影響を与えなかったのか…
立ち幅跳びは100〜200msの力に影響を受ける競技では無い!という事では無いでしょうか?
限りなく短時間の瞬発力と考えられていますが、よく考えると始動から飛ぶまでに1秒くらいかかっていますよね!
私が携わっているゴルフも野球も、本当に一瞬の力を必要とする競技ではないのです。(今回気付きました)
この世界ではよく
静から動ではなく…動から動を意識しろ!と言われます。
それこそ、超短時間瞬発スポーツでは無いのです。
ゴルフの飛距離と立ち幅跳びの関係性があるのもそこが理由だと考えられます。
結局RFDを向上させてもゴルフや野球の様に動作に時間のかかる競技には影響を与えづらいのです。
※ここはあくまでも推測の話です。

【でもメディシンボールやらせてるやん!】
でも、お前(私)は学生にメディシンボール投げさせてるじゃ無いか!と言われそうですが、それは…環境が無いから仕方なく行っているだけです。
ケーブルマシンが有ればケーブルマシンで高重量を扱います。
トレーニングはベストなことがいつでもできるわけではありません、ベターを探し与える事が大切なのです。

【結論】
野球やゴルフにスピードトレーニングは不要!と推測します。
が…ちょっと試してみたいスピード系トレーニングがありますので、スピードトレーニング肯定派の方!是非ご意見をお願いします。

さいたま市浦和区のパーソナルトレーニングジム 
ネクサスフィットネス浦和 代表トレーナー保條




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