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極秘ミッションは絶対に相手に気付かれてはいけないのです。


保育関連の記事の場合には、個人の特定につながらないよう配慮して書かせていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。



魔の2歳児。

なかなかインパクトのある言葉で表現される「2歳」頃の子どもたち。

保育園では、1歳児クラスや2歳児クラスの子どもたちがちょうどこの時期に当てはまるでしょうか。

保護者の方からいろいろご相談を受けることも多いです。


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『黒子(くろこ)に徹する』

1歳児クラスや2歳児クラスを担当すると、保育士は「黒子に徹する」というような場面が多くあります。


絶対に相手に見つかってはいけない。
絶対に相手にこちらの動きを気付かれてはいけない。


ある極秘ミッションを遂行する上で、とても大切なルール。

相手に一切気付かれることなく、相手が笑顔でスムーズに物事が進んだとき、わたしたちの極秘ミッションは成功!となります。

でも、なかなかそう簡単にうまくいくものではありません。だからこそこちらも、日々の訓練を怠ることなく鍛え、学び続けるのです。


そうそう、言い忘れていましたが、

「相手」というのはもちろん、

子どもたちです。



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自分で!」なんでもやりたいお年頃。
でもでも「自分でうまくできないよぉー(イライラ)」のお年頃でもある。
…悩ましいお年頃の皆さま。


そのような時の極秘ミッションを少しだけご紹介したいと思います。

⬛︎靴を履きやすいように靴のマジックテープをすこーしだけ緩める。
⬛︎靴下に足を入れやすいようにすこーしだけ膨らみをもたせる。
⬛︎お散歩帽子をかぶりやすいようすこーしだけふわっとして置いておく。
⬛︎お着替えする時、ズボンに足が入りやすいようにしておく。
⬛︎ズボンをはく途中でおむつやパンツが引っかかってうまくあがらない時に、後ろからすこーしだけズボンを引っ張る。
⬛︎トップスの場合、首がうまく通るように、洋服の中に顔が隠れている間に、そーっと洋服を引っ張る。


ミッションは、とても細かく多岐に渡りますので、これは本当にごく一部です。


そして。
ミッションは、個々それぞれ内容が異なります。一人一人に合わせて設定されるミッションを、わたしたち保育士は細心の注意を払って、遂行する必要があります。

絶対に気付かれてはいけない、極秘ミッション。



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子どもたちが、「自分でできたー!」という気持ちをたくさん積み重ねられるように。
そして、「やったー!」という喜びをたくさん感じられるように。


子どもたちの「自分はできる!」の気持ちが自信につながっていくように。


子どもたちが、「自分の想い」を少しずつ言葉で伝えられるように。


心の中で感じた「嫌なこと」がちょっとでも「楽しいこと」に変化するように。
そしてそれを、少しずつ自分で変化させることができるように。


自分でできることが増えても、困った時・迷った時等には周りに「たすけてー」と SOSが出せるように


そして。

毎日、笑顔で楽しく過ごせるように。




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子どもたちへのたくさんの想いを胸に。

保育士は、子どもたち一人一人に丁寧に向き合い、個々それぞれに合わせてサポートをします。
時に、「ただひたすら見守る」こともあります。これも大切なこと。


そして。
子どもたちが少しでも気分良く過ごせるように、
保育士はそっと姿を隠し、子どもたちに絶対に気付かれないよう気をつけながら、極秘ミッションの遂行に全力を注ぐのです。

最後までお読みくださいましてありがとうございます。 あたたかいお心遣いに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。