見出し画像

【政府の保育士の配置基準見直しに関する園の意識調査】既に新基準の配置人数を満たしている園は70.85%

保育施設621団体を対象に「政府の保育士の配置基準見直しに関する意識調査」を実施しました。

 2023年12月に「こども未来戦略」(※)で、保育士の配置基準改善案が示され、2024年度より改善を図ることが閣議決定されました。そこで当社は、保育施設が「政府の保育士の配置基準見直し」にどのような意見を持っているか調査しました。

 保育施設に対し、保育士の配置基準見直しについてどう思うか質問したところ、「賛成」(54.11%)、「おおむね賛成」(34.46%)、合わせて88.57%で、多くが賛成寄りの考えであることが分かりました。

 2024年4月から保育士の配置基準が変更される予定の3歳児・4歳児・5歳児の保育士配置人数について、いつから変更予定かを聞いたところ、「既に新基準の配置人数を満たしている」(70.85%)が一番多く、「配置人数変更の見通しは立っていない」(19.16%)「2024年4月から新基準の配置人数へ変更予定」(8.70%)と続く結果となり、多くの保育施設で既に新基準を満たしている一方、約2割の園で新基準での配置人数変更に見通しが立っていないことが分かりました。

 更に、保育士の配置基準見直しについて意見を聞いたところ、「配置基準の見直しは賛成ですが、現場の状況を考えると改善案でも足りないと思う園は多いと思います。」「子どもひとりひとりのやりたいことを叶えるには、今の配置基準では難しく、不適切保育を生み出すことに繋がると思います。」など、今回の見直し内容では不十分という意見が多くあがりました。
また、「必要なことなのですが、保育士不足の現状でどう保育士を確保し、保育の質を維持するのかが課題だと思います。」「人材確保・賃金のてこ入れを行って欲しい。」など、保育士不足への言及も多く、更なる改善が必要であることが伺えます。

※内閣官房「こども未来戦略」(令和5年12月22日):https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_mirai/pdf/kakugikettei_20231222.pdf

調査結果のトピックス
1.政府の保育士の配置基準見直しに対し88.57%の園が賛成寄りの回答
2.既に新基準の配置人数を満たしている園は70.85%

調査結果トピックス詳細
1.政府の保育士の配置基準見直しに対し88.57%の園が賛成寄りの回答

 保育施設に対し、保育士の配置基準見直しの案について、どう思うか質問したところ、「賛成」(54.11%)、「おおむね賛成」(34.46%)、合わせて88.57%で、多くが賛成寄りの考えであることが分かりました。

2.既に新基準の配置人数を満たしている園は70.85%

 2024年4月から保育士の配置基準が変更される予定の3歳児・4歳児・5歳児の保育士配置人数について、いつから変更予定かを聞いたところ、「既に新基準の配置人数を満たしている」(70.85%)が一番多く、「配置人数変更の見通しは立っていない」(19.16%)「2024年4月から新基準の配置人数へ変更予定」(8.70%)と続く結果となり、多くの保育施設で既に新基準を満たしている一方、約2割の園で新基準での配置人数変更に見通しが立っていないことが分かりました。

 更に、保育士の配置基準見直しについて意見を聞いたところ、「配置基準の見直しは賛成ですが、現場の状況を考えると改善案でも足りないと思う園は多いと思います。」「子どもひとりひとりのやりたいことを叶えるには、今の配置基準では難しく、不適切保育を生み出すことに繋がると思います。」など、今回の見直し内容では不十分という意見が多くあがりました。
また、「必要なことなのですが、保育士不足の現状でどう保育士を確保し、保育の質を維持するのかが課題だと思います。」「人材確保・賃金のてこ入れを行って欲しい。」など、保育士不足への言及も多く、更なる改善が必要であることが伺えます。

■調査概要
・調査方法 :インターネットアンケート調査
・調査対象者:はいチーズ!利用の保育施設621団体
・調査実施日:2024年1月11日(木)~2024年1月31日(水)

※調査結果から、内容を転載/ご利用いただく場合は、クレジット 「はいチーズ!調べ」の表記をお願いいたします。(SNSはリンクのみで転載可)