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早期英語教育は本当に必要なのか?

こんにちは!

保育士ベビーシッターの小西なつきです^^


夏の暑さもあっという間に通り過ぎていき、秋の雲も見られるようになりました。暑かった夏が通り過ぎるとなんだか暑さが恋しくなるものです。

 

「読書の秋」ということで、最近は読書の習慣を見直しています。

日頃から読書は習慣にしていますが、どうしても読んだ本の記憶が薄っぺらで断片的な気がしまして・・

インプットだけでなく、アウトプットも質を高めたいと思ってアウトプットするやり方を変えてみました。新たなことを習慣化していく行程が好きだったりします^^


今日の一冊は、「英語を子どもに教えるな」という教育学博士の市川力さんの著書です。

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英語を子どもに教えるな

 

否定的なタイトルの本ってなかなか手に取りづらいのですが^^;

直感的に本を選ぶようにしているのもあり、その時に私に訴えてきた一冊でした。

 

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アメリカに駐在する日本人の子どもたちを対象に塾講師をされていたという著者。

いわゆる帰国子女、バイリンガルであろう子が日本に帰国後どのような人生を歩んでいるかというところに着目しているわけです。


幼少期、児童期に母国語ではなく、英語の環境で育つとどうなるか?


私自身も甥っ子が外国にいることもあり、気になる問題です。

そして早期教育は必要であるか?というところまで深掘りしています。

 

なぜ幼児期から英語教育を望むのか?


とある株式会社がアンケートを取ったところ、20代から40代の母親300人に対し65%の母親が「早期教育に興味がある」と答え、中でも英語教育を習わせたいと回答したそうです。


なぜ英語を習わせたいかというと

1、幼児期は母国語ともに第二言語を習得するのに適している

2、幼児期から始めないとネイティブのようになれない

3、英語はグローバル化した世の中に必須


しかし著者はそれは思い込みに過ぎないと言います。


そもそもネイティブのようになる必要はあるのか?


確かにビジネスで使う英語として言語を習得するのは意味のあることかもしれないですが、国際交流言語としてネイティブ並みのレベルは期待されるのか?発音が完璧である必要はあるのか?


私も海外に行っていた身として、他国民族のオーストラリアでは様々な国の人が共存する中で、たくさんの訛りのある英語を耳にしてきました。時には聞き取れないような発語も。


それでも伝わらない、なんてことはなくて、むしろ相手に耳を傾けよう、と相手を尊重する方に目が向くのです。


私としても1年間の留学で決してペラペラにはならなかったけど、日常生活の中でペラペラでなくても困らないというのが正直なところではありました。


とことんつきっきりでなくては語学取得は難しい

 

子どもが幼児期に言語に興味を持つのは当たり前のことです。教えれば教えるほど吸収していく、そして褒められるともっと!という遊び感覚的な部分でもあります。

ただ日本の社会の中で英語に染まりながら生活するのは相当な努力が必要だと言います。

「お金」「時間」「知識」が揃ってもまだ不十分。

何がなんでも子どもをバイリンガルにする!という相当な意志がない限り、バイリンガルに育て上げることは難しいのが現状のようです。


多くの親は自身の英語力に自信がなく、コンプレックスを感じている方が多いということです。

そのコンプレックスを子どもに抱いてほしくないという思いから早期教育を望む方も多いのかもしれません。


家庭でできることとは


家庭では、幼稚園や保育園、学校とは違う学びがある。

幼児期や児童期は親になんでも話したい時期でもあります。こんなことがあった、あんなことがあった、と次から次へと話したいことがたくさんあるはずです。

本来はそんな親子のやりとりが当たり前であるはずなのですが、その時間が知識の教え込みの時間に浪費してしまうことがもったいないと伝えています。

家庭は親子の「対話」の時間。

子どもが何かに興味を抱いたらその事象について理解を深めていく。子どもの視野を広げてあげることが親にとっての子どもを育てる営みではないかと記しています。

 

親が気をつけるべき10のポイント


①学習の開始時期にこだわらない

②脳科学に基づいた教材、教授法に惑わされない

③親子での対話を重視

④「聞く力」「質問する力」を鍛える

⑤読み聞かせをで「聞く力」「読む力」を養う

⑥感性を磨く

⑦選択力を育む

⑧子どものリサーチ力を高める

⑨外国人と生きた交流を

⑩英語力は一生をかけて身につける


まとめ

なぜ英語教育をさせたいのか?が明確であれば親も覚悟を決めてやるべきだということ。

私の甥っ子はオーストラリアと日本人のハーフです。

お父さんはオーストラリア人で英語を話す。お母さんは日本人で日本語を話す。幼少期は器用に使い分けて話していたものです。

ただ、保育園や学校に通い始めてからは圧倒的に英語を話す機会が多くなり、必然的に英語中心の生活に傾いていくわけです。そんな姿を見ていただけに一生懸命教育をしたところでバイリンガルにしたい、という親の現実は難しいという現状も見てきました。


私個人としての意見としては、英語はカタコトくらいがちょうどいい、です。子どもの時期は子どもにしかできない体験や学びがあると思います。

まずは人間の根っこの部分を育てる営みを支えてあげるべきだなとこちらの本を読んで感じました。


※私自身は英語教育を早期にすることに意義があるわけではありません。

ご家庭の方針、子どもの育ちに寄り添っています。個人の意見となりますので参考までに^^興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。



保育士ベビーシッター 小西なつき

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