「せねば」からの脱却
どうも!保育士園長まゆあです。
保育の世界で生きていると時折「○○せねばならない」といった発言を耳にします。
この「せねば」。
非常に気になる言葉です。
個人的に思うところもあり、noteに書いてみました。
しばしお付き合いくださいませ。
○○せねばならないと指針に書いてない
せねばならないという考え方。
保育の現場で以前は協調性が求められていたためいたるところで聞かれた言葉ですが、今の保育所保育指針はこども主体の保育をするという内容に改定されています。
指針を見てみると分かりますが、「せねば」とか「ねば」という言葉は使われていません。
似た言葉のしなければという言葉も使用頻度は低く、使われているのもこどもに関することではなく、計画の作成や保育者が留意することなどに関わる箇所ばかりです。
指針は保育者の道標となるもの。
そこに書かれていないのに、こと保育に関してとなると「これをしなきゃならない!」と思う保育者が多いのも事実です。
しなきゃならないと思うと
こどもたちに対して「○○しなきゃ!」と思ってしまうとどの様な事が起きるでしょうか。
・こどもの成長発達を無視した保育
・達成ありきで保育を考えてしまう
・保育者がこどもを動かす様な保育をする
ざっと考えるとこんなところでしょうか。
よくあるのが「小学校に上がるまでに身につけさせなければ」という思考。
今までとは異なり45分授業を受けなければならないことから
・座れなければならない
・読み書きできなければならない
・話を聞けるようにならなければならない
この様な思考に陥ってしまいがちです。
また、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」というのものが2018年の保育所保育指針の改定で加わりましたが、ここに書かれている事を達成しなければならない!と勘違いしてしまう方もいます。
これはあくまでも目標であり、達成しなければならないものではありません。
これを「達成」しようと思うと…
かなり無理な保育をしなければならないので、こどもの成長発達や気持ちを無視しないとできないことも多いでしょう。
こうなってくると不適切保育や不適切な関わり、できない、ついてこれないこどもへの虐待まがいなことが発生してしまう可能性がぐんと上がるのです。
こどもが自由に選択できる環境を
保育園は集団生活の場。
集団生活を送るが故にみんなで何かを行うという瞬間はありますし、こどもたちのやりたいことをやろうとしても昨今の保育士不足でそうせざるを得ないケースも多いと思います。
ただ、十分な環境が保障されていながら「〇〇せねば!」と考える保育者も一定数いるという現状もあります。
こうした「せねば」という思考から脱却していく必要があります。
繰り返しになりますが、今の保育はこどもの主体性が重要視されています。
こどもの姿としては
・自分でやるべきことを決めて行動する
・その場の状況に応じて方法を考えられる
・遊びの中で自分で気付き、学んでいく
保育者としては
・子どもが取り組んでいることを見守り、必要に応じて援助する
・失敗も含めてその子の姿と捉えていく
・こどもの気持ちを受け止め、満たしていく
こどもの自由を保障し、気持ちを受け止め見守っていく。
自ら興味を持ち、行動できるような環境を整備していく。
しなければならないという考え方を捨てて力を信じていけば、自ずとこどもは成長していきますよ。
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