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Vol.4 ボランティアをキッカケに保育士の道へ。目指したのは、子どもの主体性を育む場所づくり。

プレーパークのボランティアに参加したことをキッカケに、保育士資格を取得した大室 由佳さん。現在は、福島県にある工務店「Roots猪苗代」で週末に開かれるプレーパークのプレーリーダーとして勤務しています。大室さんがどのような想いで保育士資格を取得したのか、そして今の活動に至るまでの経緯をうかがいました。

子どもがのびのび遊べる場に関わりたい
そう思える運命の出会いがあった

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大学卒業後、世田谷の「羽根木プレーパーク」に1年間ボランティア参加したのが保育の世界に触れた最初のキッカケ。子どもの個性を尊重する遊びの場、という世界が東京のど真ん中にあることに衝撃を受けたのを覚えています。その後は教育系プロダクションに就職し、そこで「森のようちえん」の講演会に参加したのが運命の出会いでした。子どもが主体となって自然の中でのびのび過ごす、というコンセプトを聞いて「私も保育の道に進みたいな」と思い、さっそく通信講座で保育士資格の教材を注文。途中、新潟への引っ越しなどあった中で、3年かけて資格を取得しました。


念願だった保育の現場、そして直面した現実。
震災後、見つめ直した自分の「やりたいことって?」

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新潟県に住んでいた頃、東日本大震災が発生し、これをキッカケに自分が本当にやりたいことは何か?を考え直すように。そこで「森のようちえん」を思い出し、新潟県の拠点で働くことを決めました。そして、活動しているうちに「卒園した子どもや、地域の誰もが遊べる場所がほしいね」という話になり、プレーパークの立ち上げにも参加させてもらいました。「森のようちえん」では、地域活性化のためのイベントも積極的に開催していて、その活動を通して出会った方とのご縁がきっかけで、福島県にある工務店「Roots猪苗代」の社長と出会いました。ちょうどその時、福島への引っ越しが決まっていた私に社長が声をかけてくれて、一緒にお仕事をさせてもらうことに。保育士の資格と「森のようちえん」で得た経験を活かしたいと思い、工務店の社会貢献事業としてプレーパークを始めませんか?と提案。「Roots猪苗代」のプレーパーク「グロンボロンの森」では、「やってみようからはじまる冒険」をテーマに禁止事項を極力少なくして、自由に遊べる場をコンセプトに活動しています。

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多くの家族が楽しい時間を過ごせるように
プレーパークの継続が今後の目標

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プレーパークは日本全国で400ヶ所以上ほどありますが、一般的には子育て中のパパやママが活動を始めたり、地方自治体が子育てしやすい街づくりの一環として事業化したりして、子どもたちのために場所を開放しています。場所を開放する企業にとって、子どもがのびのびと自由に自分の責任で遊ぶ場所、となると多少なりともリスクがあるもの。なので、Roots猪苗代の社長が私の想いに共感してくださって、プレーパークが実現したのはとてもありがたいことです。このような動きが全国に広まればいいなと思いますし、子どもたちの主体性を育めるプレーパークを継続できるよう頑張りたいですね。

Roots猪苗代
自然と対峙した健康な家づくりを、長く使える上質な生活道具とともに"育てる暮らし"として御提案しています。


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