【研修では参加者が何を体験するのかを考える】
研修内容を考える時、「参加者の立場に立って考える」ことが大切です。
特にグループワークをする際には、参加者にとってどのような体験になるのか?を考えてデザインしましょう。
体験というのは、具体的には参加者の行為だけではなく、起こってくる感情や、参加者間で与え合う影響等も予想します。
たとえば参加者が、参加・対話型の研修に慣れていない、かつ参加者同士が初対面である場合には、ワークに対する抵抗や、他の参加者に対する緊張感が生じることが予想されます。
そのため、研修の最初にアイスブレイクや自己紹介などを入れます。
また、参加者全員に参加の平等性と機会の均等性が保たれるように、ワークシートに沿って順番に発言する機会が与えられるようにします。
ワークシートの内容も、誤解を生まないように分かりやすい内容にします。なぜなら、参加者間の関係性があると互いに指摘し合って誤解を修正できるのですが、初対面だと難しいためです。
事前の準備はしっかりやりますが、一番大切なのは研修を実施中に参加者の様子を観察し、内容を修正する事です。
参加者の様子を見ることで、参加者が何を体験しているのかと同時に、どのような体験を欲しているのかが分かります。
参加者の理解をもとに、研修内容を変えていく勇気を持つ事が大切です。