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ストーリーで読むファシリテーション 保育リーダーの挑戦

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ファシリテーションに出会って保育リーダーが変わり、保育が変わるプロセスを、ストーリーを通して理解できます。ファシリテーションについての解説あります。 (出版の相談大歓迎!!) …
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記事一覧

【第39話】リーダーが変わると職員が変わる③

さて、二人のリーダーとの話し合いでは、職員同士の対話の機会を増やそうということになった。…

【第38話】リーダーが変わると職員が変わる②

それからしばらく順子は、栗田と話をした。栗田と話をしていると、不思議と自分が経験してきた…

第4幕【第37話】リーダーが変わると職員が変わる①

油井園長と栗田の面談は、順子が予想していた以上に長時間になった。何とか時間をやりくりして…

第3幕【第25〜36話】 解説

第30話から「幻想の中で生きる」というタイトルにしました。 主人公の順子は、乳児・幼児リー…

【第36話】油井園長の葛藤④

「色々とお話いただきありがとうございます。もしお話できそうでしたら、保護者からの指摘があ…

【第35話】油井園長の葛藤③

それから油井は、これまで順子とともに取り組んできた様々な取り組みを話した。とにかく職員が…

【第34話】油井園長の葛藤②

さて、初回の研修後、ファシリテーター協会の栗田から電話があった。 どうやら栗田は大学で授業も担当しているようで、大学の都合で授業日が変更になったようだ。変更後の授業日はちょうど次回の園内研修が予定されている日であった。大学から園までは電車で2時間弱かかるため、授業後に移動すると、どうしても園内研修の時間に間に合わないようなのだ。 しかし運良く、栗田の変更希望日と、園の都合の良い日が一日だけ一致したため、その日に研修の日程を変更することにした。 「それでは失礼いたします・

【第33話】油井園長の葛藤①

油井益代(あぶらいますよ)は、長年保育現場で多くの子どもと関わってきた。そのため、管理職…

【第32話】幻想の中で生きる③

子どもの理解において順子が大切にしていることは、複数の推測をすることだ。つまり、「ああか…

【第31話】幻想の中で生きる②

自分が感じていることと現実には乖離があるのかもしれない、と順子は考えるようになっていた。…

【第30話】幻想の中で生きる①

二人のリーダーから、「リーダー会議」への提案に対してあまりにもあっけなく同意が得られ、順…

【第29話】リーダーへのヒアリング⑤

飛田が声をかけたことで、子どもたちの注目が一斉に夏子に集まった。なかなか話し出さない夏子…

【第28話】リーダーへのヒアリング④

しかし、話が煮詰まったのか、困った顔をして太陽は飛田の方にやってきた。 「じゃあ、どうし…

【第27話】リーダーへのヒアリング③

その日の午後、おやつを食べ終わった5歳児は、園庭に出て遊んでいた。 さくら保育園の園庭には、大きな鉄製の遊具がある。これはさくら保育園の開園当初からあった。他には、すべり台やブランコもあり、体力のある5歳児は、いつも午後は園庭に出てこれらの遊具で遊んでいた。 体の大きな5歳児がいるため、乳児クラスはいつも午後は園庭を使わない。 乳児クラスの保育者から、午後に園庭に出て遊ばせたいという意見が出てくることはあったが、いつの間にか「乳児クラスは、午後は室内で過ごす」というルール