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一冊の本との出会いから始まったこと。

現在、のいえ保育園の園長として開園準備を進める一方で、保育の専門学校で非常勤講師を務めています。

もしも専門学校の講師になることができたら、教科書にしようと決めていた一冊の本がありました。

それは、
「いい親よりも大切なこと」
という本です。

保育現場の課題と向き合い、保育や子育てに関わる大人をサポートしていくことがより多くの子どものためになる。そんなことをやりたいと決心し、9年勤めた幼稚園を退職し独立したのが2017年の春。

その頃の私を支えてくれたのがこの一冊です。

著者は、こどもみらい探求社 共同代表の小竹めぐみさんと小笠原舞さん。
初めて読んだときに、それまでの自分にはなかった視点に大きな感銘を受け、可能性が一気に広がる喜びを感じたことを今でも覚えています。

母校である保育士養成校で新設する科目の担当になり何よりも先に決めたのは、教科書でした。「いい親よりも大切なこと」をもとに、心に響く言葉の数々から学生との学びを深めていきたいという想いから迷いなく決めました。

講義が始まると、感銘を受ける学生が続出。友人や親せきにプレゼントするために購入する方も出てくるほどでした。「言葉の美術館~私の感性が選んだ言葉~」と題したワークでは、この本を読んで自分の心が動いた部分を探究しクラス内でシェアしました。そのときの学生の感想を一部抜粋して紹介します。

‟自分の性格が「絶対こうじゃなきゃだめだ」と張りつめていたから。この本を読んで人生が楽しくなる気がした。”
‟この本一冊まるまる暗記できたらいいなと思った。”
‟自分の選んだ言葉を、世の中の人みんなに伝えたい。”
‟この本に深い衝撃を受けた。心の中に、自分の中で大きい存在の言葉となったのだ。何故なら、当たり前のことなのに、それがよくわからない自分に気づかせてくれたからである。”
‟年齢は同じでも、顔、髪、色、性格、服はバラバラ。それと同じように、夫婦が赤ちゃんを愛するのも、その夫婦それぞれ。彼氏彼女でも愛し方はそれぞれ。このように、一人ひとり自分の愛し方を持っていると考えさせらせました。”
‟保育者になろうとする私にとってどの言葉も大切であると思った。”
‟この本を読まなかったら、こんなに良い言葉みる機会がなかったと思うから、読んでよかった。”

こちらの感想とワークの内容は、小笠原さんに共有させていただきました。この本に出会った学生が、子どもを存在ごと尊重できるような保育者とは何かを掴んで、自分自身を自分でサポートしながら子どもの「今」を大切にしていくことを心より願ってやみません。

そんな学生たちに「小竹さんや小笠原さんに会う機会をつくりたい」と言ってきました。昨年も今年も…

そして、この度、のいえ保育園主催のイベントに小笠原 舞さんをゲストとしてお呼びすることが決定!「いつか」ではいつまで立ってもそのときは来ないとよく言いますが、「このイベントに招きたい」と決めたらあっという間に実現が近づきました。

しかも、映画「いのちのはじまり」上映後のトークセッションでのゲストというオファーを快諾してくださり、対談も実現。わくわくが止まりません。このイベントを通して、参加された方の豊かな未来につながる種をお届けできたらいいなという想いから「#未来の私へ」と名付けました。詳細は下記の画像にありますのでお読みいただけると嬉しいです。

映画のタイトルにも含まれている「子育てが未来をつくる」という言葉は、子どもが育つことだけが未来に影響するという話だけではないでしょう。
乳幼児期の子どもとの関わりを通して、子育てや保育、幼児教育に関わる大人が変わっていくこと。生涯最強の「自ら育つ力」が溢れ出ている乳幼児期の子どもと接する大人のマナーともいうべき在り方なのかもしれません。
大人と子どもがともに学び育ち合う。それが文化となったらどんなことが起こるでしょうか。そんな未来につながる「今」、のいえ保育園はこのイベントに挑戦します。

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映画「いのちのはじまり~子育てが未来をつくる~」

▶「わくわくがナイト」のお申込みはこちらから
https://tobidasu.peatix.com/

7月6日(土)より申込み受付開始しました!

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