保育園/幼稚園/こども園向け オススメの園内研修ネタ①「チームビルディング研修」
この記事では実際におこなった園内研修でオススメの内容を記載します。園内研修のネタに困っている方、効果的な園内研修を知りたい方、ぜひご覧ください。
園内研修で使用できる資料(PowerPoint,Word)もダウンロードできます。更に、PowerPointの資料には研修をすすめる際の解説用台本も記入されています。この記事を読めば、すぐに園内研修で使用できますよ!ぜひご活用ください。
園長コマツ
とある私立認可保育所の園長です。 子どもや保護者、職員みんなが活き活きと暮らせる保育園へ向けて悩みながら改革中。 保育士養成校で講師を務め、保育におけるファシリテーション活用研修講師の経験もあり。
今回は人間関係向上の研修内容です。
保育において人間関係はとても大切です。しかし、大切であるとわかっていながらも、「人間関係の向上」を目的としたチームビルディング研修は、意外とおこなわれていません。それはこのような理由があるからではないでしょうか。
今回は、保育におけるチームビルディングの考え方と研修の実例を、現役保育園園長がご紹介します。この記事を最後まで読めば、チームビルディングの研修を1つできるようになります。ぜひ、最後までご覧ください。
また、園内研修の作り方についても記事を作成しています。自分で研修を作れるようになりたい方はぜひコチラをオススメします!
チームビルディング研修とは?
保育は職員間の話し合いの場が重要
保育における仕事の難しさは成果の評価が困難であるという事です。ある活動を通して子ども達に、こんな事を感じてもらいたい、こんな能力が備わって欲しいと願っても、すぐに目に見える結果に表れるわけではありません。1週間後、1カ月後、1年後……あるいは10年後に成果として現れるかもしれませんし、現れない可能性もあります。「保育に正解はない」とよく表現されますが、それは成果の評価が困難であることが理由だと言えます。
成果の評価が困難であるがゆえに、自分たちの取り組みが本当に正しいのか正しくないのか、日々迷いながら仕事をしていくのはなかなかに大変です。ゴールの見えないマラソンをしているようなものです。
だからこそ、自分たちの活動がどうだったかを振り返る事や、自分たちの保育がちゃんと子ども達の未来へ繋がっているという認め合いの機会を設ける必要があります。それが話し合いの場です。
しかし、せっかく話し合う機会を設けても、発言を求められると「シーン…」となってしまったり、いつも同じ人ばかりが意見するようになってしまったり、効果的な話し合いができない場合があります。それは職員同士が相手の意見を尊重したり、話しやすい雰囲気作りをしていかなければいけません。その雰囲気を作り出すキッカケになるのが、チームビルディング研修です。
チームパフォーマンスを向上させる2つの視点「タスク」と「メンテナンス」
一般的に良いチームとはどのようなものでしょう?評価というものは、個人に関しては比較的簡単につけやすいですが、チームの評価をするのはなかなか難しいです。
チームを評価する視点、「タスク」と「メンテナンス」2つの視点で見る事が大切だと言われています。
例えば、「各職員が1時間ノンコンタクトタイムを取ることができた」というのはタスクの部分に該当します。また、会議において「〇〇することが決まった」ということもタスクであると言えます。
メンテナンスはタスクに対して「どのような流れで決まったか」「全員の意見はまんべんなく出たか」などプロセスの部分が該当します。
会議において「決定事項には至らなかったが、全員がアイディアを出し、意見を十分に述べた上で決まらなかった」という事があったとします。このような場合、タスクとしての評価は悪かったとしても、他の職員の意見が聴けたり、物事を深めたりできている点としてはプラスに評価することもできるのです。
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