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実際にあった異世界転生者からの教え

あれは昭和だったか、平成だったか。小野田少尉という映画から出てきたような軍帽と敬礼した姿でフィリピンから帰投したという報道を見た。それは一種の滑稽味を帯びていて、シリアスな顔つきが滑稽味だけでは終わらない彼が過ごしたであろう現実が現れており、とても印象的だった。戦争が終わったことに気がつかず29年を現地で過ごしたというちょっと有り得ない事実は戦時教育がいかなるものだったのか?がわかる気がする。本人はうっすら気がついていただろう。

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国のために戦い抜き、現実に異世界転生した彼の目からみた当時の日本はどう映ったのだろうか?

この言葉に集約されていると思う。これは今を生きる我々への教訓であり、期待であり、希望であると思う。

彼はその後ブラジルに渡った。異世界の日本に馴染なかったのだろう。

世の中には出来そうにないことでも、やらなければならないことがあるし、できることでもやってはいけないことがある。この判断基準こそが、その人の価値を決める。

生まれた時は自我ばかり、生きるためには自制と自律がなければ。

豊かさは自分の心で感じるもの。不便さは何とでもなる。最後は自分の五体で何とかなる。

やってしまったことは「しかたがない」。これからどうするかだ。くよくよ負け犬になってしまう。負け犬は遠くから吠えるだけで向かってこない。

計画どおりにいかないことは沢山あるが、思い通りにはいくものだ。
不満などどうってことはない。自分の満足度を少し変えればよいのだから。

過去は捨てることはできない。現在は止めることができない。しかし、未来は決めることができる。

自分では「どうすることもできない」と思っていることでも、本当は「どうにかしよう」としていないだけではないか。

コンパスは方向は教えてくれるが、川や谷の避け方は教えてくれない。
コンパスばかり見ていると川や谷に落ちてしまう。自分で考えて判断しなければならない。

若い意気盛んな時に、全身を打ち込んでやれたことは幸せだったと思う。

疲れている時、怪我をしている時は、弱気になってしまう。
満腹な時、体調の良い時は、油断をする。
汚名は恐れない。いつか晴れるから。結果を恐れる。どうしようもないから。

反省はさせられるものではなく、自分でみずからするもの。

いつも美しいご飯を食べられ、きれいな着物を着られるのは、誰のおかげですか。
たとえお金があっても、それを作ってくれる人がいなければ、手に入らないのですよ。だから「世間」ではなく、「世間様」というのです。

約束の時間に遅れれば、その時間の分だけ待たせた人の人生を無にさせる。
約束を守れない人は信用されず、自分の人生を駄にすることになる。

馬鹿な人は嫌いだ。馬鹿な人とは頭のわるい人のことではない。
自分勝手で思いやりや常識のない人のことだ。
人は一人では生きられないのだから。

戦いは相手次第。生き様は自分次第。礼儀は挨拶ではない。家庭や社会で筋道をつけること。

自制や自律は筋肉と同じ。鍛練すれば強くなり放っておくと、生まれた時の自我に戻ってしまう。

叱りすぎてもだめ、褒めすぎてもだめ。叱りすぎると叱った人が慢心し、褒めすぎると誉められた人が増長する。子供たちは叱るより誉めてやりたい。

親の顔が見たいと思う時はまだ救われる。親の顔を見たくなくなったらおしまい。親を見れば子が分かる。子を見れば親が分かる。親子は鏡。

日本に帰還した時、やたらと「権利と義務」という言葉が目についた。
私が少年の頃は「まず義務を果たすこと」を教えられた。
権利は義務を果たせば自ずと与えられるもの。

何事も熱いうちは大丈夫。冷たくなったらおしまい。人は熱しやすく冷めやすい。

サバイバルとは、今まで生きてきた方法では生きれ残れない時に、なおかつ生き残る方法を考えて実行すること。

努力しても方法を間違えては、失敗する。道具は正しく使ってこそ道具。間違うと凶器になる。

紐を結ぶ時、手際良く確実に締まりやすくすることは当然のこと。
しかし、解きやすいことも大切。何でもやれば良いと言うものではない。
何をやるにも経過も結果も大切。結果の先のことはもっと大切。

生きることは夢や希望や目的を持つこと。それらは教えられたり強制されたりしても、湧くものではない。自分で創り出すしかない。甘えてはいけません。

夢や希望を語るのは思っているだけ。それを目的に変えなければ達成できない。
「したいと思います」から「やります」に変えるべきだ。

強い人ほど優しい。強い人は余力があり、弱い人を助けたくなる。
誰でも「他人のために働きたい」とは思っている。それには強くならなければ。

よく「何でそんなに頑張ったのか」と聞かれるが、
頑張ったのではなく、頑張らざるを得なかったのだ。
皆がやっていることを、自分だけくじけたら笑われるから。合掌

小野田さんの言葉だが、「小野田さんの言葉」というレッテルを剥がして読んでみるといい。

本当に「生き抜いた」人間には多くの真理が含まれてる。

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