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転職したての時、デザイナーはどう仕事をすべきだったのか失敗談からの気づき

こんにちは。デザイナーのmisshyです。

私は転職経験が3度ほどあり、その度にこれはしくったなぁといった経験が何度かあったので、その時にどう乗り越えていったかということを書こうと思います。転職でなくとも、新しいプロジェクトに飛び込んでいく時には同じ話かもしれません。

<🙅‍♀️失敗1> 自分が何ができるかスキルなどの紹介をきちんとせずに、プロジェクトに上流から加入してしまった

前職の時、部署横断のUXデザイン専門部署に所属していた時のことです。転職してきたて&いろいろな部署を横断するということもあったので、自分に対する周りの認知はほぼ0です。

業務上の任務としては、S部署でつくっているアプリの使い勝手を向上してほしいという依頼内容でした。

その頃は自分が何者かを説明することがどれだけ大切かさっぱりわかっていなかった阿呆だったので、私は簡単な合宿でのインプットを経たのち、いきなり、「このアプリのUIデザインは使いづらいのでこう直した方がいいです。」といった箇所をたくさんあげて、当時はSkethでバリバリと、デザインをつくりまくり、プロトタイピングを見せて提案しました。物があれば、分かってもらえるでしょうという判断です。実際に作ってみせるというのは、デザイン思考的にも間違ってなかったかなと思うのですが、その時の私に足りなかったのは技術やデザインのしてのクオリティではなく、実は圧倒的な信頼感でした。

ちなみにUIデザインの内容としては、今でも指摘した点はそれなりに的確で、それなりに良い線いってたかなと思うレベルでもあったのですが、そういうことではなかったのです。

ここで、元々そのプロジェクトの中にいた人たちからのイメージを想像してみましょう。

一生懸命売り上げを下げないように頑張って日々アプリの運用をしています。するとある日突然、上長から「UXデザインの部署の人たちに使い勝手よくするように頼んだんでよろしく。」と言われます。内心こう思ったことでしょう。「今まで頑張ってきたのに、知らない人にこの人は体験やデザインをまるっと任せるのか。私達の方がこのジャンルのプロなのに、、、」といった感じだったはずです(多分)。

そんな中、見たことない知らない人達が数人でやってきて、「自分たちUXデザイナーなんで直しますね、よろしく。」と言ってきました。そして現場の人たちを多少置き去りにしながら、その人達はS部署の上長に勝手に提案していきました。

その提案を横目で見ては「こっちだってそういうの考えた時もあったけどやらなかったんだもんねー」といったようなことももちろん思ったでしょうし、とにかく終始気分が悪かったんじゃないかと思います(多分、、)

じゃあやってみましょうと、そのS部署の上長と話がまとまった、、、、ように思われたんですが、現場のエンジニアさんやディレクターさんから協力をなかなか得られませんでした。数人のデザイナーと1名のエンジニアで乗り込んだ我々だったので、実装するコストが、我々だけでは賄いきれずあっという間に暗礁に乗り上げたのを覚えています。それに、日々の運用の二の次になっていたように思います。

<🙅‍♀️失敗2>自分ができるはずのことを何も考えずに断ってしまった

遅々として進まなかった業務のなか、ある日そのS部署の上長に現場の人たちのいる中、こんなことを言われます。「もともとゲーム業界の人だよね?ルーレットのゲームでも作ってくれない?CVRのあとにそういうの入れたいんだよね」と言われました。

それを受けた私はこう思いました。

「そんなのはゲームじゃない。そもそもゲームはしっかりとしたクオリティでちゃんと作るべきだ。」任天堂に在籍して長年コンシューマゲームを作っていた経験があったので、無駄なプライドもあり、丁重にお断りしました。

この後も遅々として、あまりにも進まない有様に私達の元々の部署の方が業を煮やして、そんなに受け入れないなら他の部署行かせますということになり、恐ろしく中途半端な形でこのS部署を去ることになりました。

🤔それでは、本当は私はどう振る舞うべきだったのか

後の社会人人生で何度も同じような状況になった時の経験を踏まえて今ならこう思います。

<🙆‍♀️改善点1>もっともっと派遣先の部署の人とコミュニケーションを取るべきでした。

しかも言うなれば、雑談をたくさんすべきでした。メンバー全員と軽口を叩けるようになるくらいが理想です。飲みに行くのも良いでしょう。業務中に、たくさん雑談するのも全然ありです。

え?この人何言ってんの、雑談?!!と思った人もいると思いますが、雑談の力はすごいんです。仕事と全然関係なくたっていいんです。そういう雑談の中にこそクリエイティブの種がたくさん埋まってますし、実際に雑談の中から、それならここはこういう動きにしたら良いのでは?とか、こういう方がコンバージョンするのでは?ということが実際に何度もありました。

ウソみたいですよね。

でも何度も転職する度に、この効果に気づくんです。Slackでもいいんですが、できれば、対面でコミュニケーションをたくさんとりながら雑談するといいです。当たり前ですが会っている時の方が情報量が多いです。

顔色がいつもと違うとか、いつもカラフルな服を着てるのに今日は白黒の服着てるなとかどんなことでもいいんです。あなたに興味があって、ちゃんと毎日自分はここのコミュニティに属してるからあなたとは無関係な人ではないんですよということが伝わればいいんです。

ちなみにこのような形に、自分の振る舞いを変えてたくさん雑談をして軽口を叩き合ったあとに、前述したような同様の仕事を任された際には、信頼されて仕事がうまく進みました。

のちに別の場所で勉強したことなんですが、これは組織心理学という学問の中で信頼を得るための方法としてあるそうです。奥義としてその中でいわれていたのは、軽口を叩けるような関係性になるべしということでした。

個人的にあまりにも実体験に基づいたお話だったので笑ってしまいました。そうそう、たくさん話すの大事なんだよねーといった具合に。

<🙆‍♀️改善点2>どんな些細なことでも、その中で役に立てることがあるならやるべきでした。

これはルーレットのゲームを断った話しのことです。当時は、無碍に断りましたが今なら絶対にやったと思います。その自分が小さいと思ってる仕事を通じて、周りからはこの人役に立つじゃんと感じ信頼貯金を積み上げられるはずです。

任天堂の時にも同様のミスをしていたこともその頃思い出しました。その時も上司に、なんでもやらなあかんで、なんでもいいんやでといわれていたのですが、それが本当にどういうことなのか分かったのは言われ続けていた時から数年も経ったときでした。何度も失敗してやっと気付く阿呆です😭

<🙆‍♀️改善点3>そもそも自分が何をしてきて、これから何を成したいと考えているのか正しい形で伝えるべきでした。

転職の際にはポートフォリオを提出します。面接官には、こういうことをしてきて、次はこんなことをしていきたいですという展望をわかりやすく語ります。

それと同じようなことを、部署異動してきた際や、転職して新しいプロジェクトにアサインされた際などに丁寧に正しくやっているでしょうか。

部署の全体部会などで、自己紹介してくださいと言われて、「◯◯からきたMisshyです。デザイナーです」とだけ伝えて、あとは噂できいてくれ!状態になっていないでしょうか。何者かを自己紹介しないでプロジェクトに入るのはスタートダッシュの大きな妨げになります。本来力があるはずであっても(だから入社できているはず、、)なんだかあの人よくわからんなと思われていたら大損です。いきなり頼られていきなり自分のバリューが発揮できるのが理想ですよね。

あの人すごいらしいよ。とだけの噂が回るのもいいのかもしれませんがやっぱり自分を説明できるものをしっかり表明してからジョインしていくのが良いと思います。

どんな形でもいいと思います。ブログなのか、それがnoteの記事なのか、周りの人が見やすい状態で自分のことが伝えられれば良いと思います。

ちなみに私のポートフォリオは企業内で行った制作物などが多く、web上に一般公開できるものが少ないこともあり、閲覧制限を設けて公開していたりします。適宜必要な人にURLとパスワードを伝えています。そして個人で受けた仕事などは別途ポートフォリオにまとめています。それらは広告のデザインや、パッケージデザイン、イラストレーションなどが多いです。

まとめ

新しいプロジェクトに入るときは、自分のことを知ってもらう努力をし、相手のこともよく知った上で、自分ができることは大小問わずやってみよう!そこからはじめてみよう!

という話です!

力があるデザイナーが、ちゃんと力が発揮できますように。


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