ナニワ金融道

日本が誇る名作マンガ。

出会いは小学生の頃でした。

父親が好きで読んでたんですよね。

ま、勿論小学生が読むような、読んでわかるような作品ではないんですけど。

ウチの親父は結構いい加減な人間で、本とかマンガ買ってくるのはいいんですけど読み終わったらその辺にほっぽっとくタイプだったんですね。

で、小学生って目の前にマンガがあったらとりあえず読むじゃないですか。

そんなきっかけで手に取って、読んでみたものの勿論最初は全然意味わかんなくて、法律いっぱい出てくるし難しい漢字いっぱい出てくるし。

でもなんか雰囲気が面白いなと思って、あと理解できないのがなんか悔しくて、何回も何回も読んでたんですね。

したら段々理解できるようになってきて、理解できたところで「爆烈おもしれえじゃねぇか!」と。

法律の理不尽さと人間の本性が絶妙に混ざり合ってて、「世の中ってこうなんだ!」って衝撃を受けたことを覚えてます。

ちゃんと理解できたのは中学生になってからでしたが、その頃にはもう完全に「人間って信用できねぇ」「ちゃんと相手をよく観察しないと」「こいつは本当のことを言ってるか?それとも嘘ついてるか?」ってことを常に意識するようになってました。

嫌なガキだよ。

ま、そのおかげで得をしたこと、助かったことは沢山ありました。マジで。

絶対日本の義務教育に取り入れた方が良い。マンガだったら子供は読むでしょ。

自分で言うのもなんだけど約束手形の裏書人の意味わかってる中学生オレだけだったと思う。少なくともオレの通ってた学校では。

これは高校に上がってからだったけど、何かの作文で約束手形について書いたことがあって、担任の先生が約束手形の意味知らなくて、

「大人が、それも学校教員ですら知らねぇの?」と愕然とした記憶があります。

そりゃ詐欺も横行するわ。

「金融」の授業つくったほうが良いですよ学校。

間違いなく僕の人格形成に多大な影響をもたらした作品です。

いつまでも家の本棚に並べておきたい。

読んでいただいてありがとうございました。退屈しのぎにでもなっていれば幸いです。