
わずか3ヶ月で、ポルトガル語がペラペラになった私が語る「英語を話すとは、なにか」
日本語しか話せないのに、17歳のときにひとりでブラジルに渡り、「3ヶ月で、ポルトガル語がペラペラ」になりました。
この経験を通じて、「英語を話すとは、一体なにか」をお伝えします。
この記事は下記のような方に有効です。
英語学習のモチベーションアップしたい方
自分の英語力に自信が持てない方
考え方を変えて、劇的に英語力をあげたい方
まずは、私の過去の経験についてお伝えさせてください。3,000字程度とやや長めですが、おつきあいいただければと思います。
ブラジルに行くことを、きめた
私は、大阪の南河内に生まれ育ちました。とても「大阪らしい」地域です。17歳の高校生になるまで、まともに外国人と話したことは一度もなく、英語なんて話せるわけがありません。海外に訪問した経験は一度もありません。
そんな私がひとりでブラジルに渡り、1年間過ごしました。
当時から人一倍強い行動力を持つ私は、日頃から「人とは違うなにか」をしたいと考えていました。ある日、高校の校舎で留学生募集のポスターをみたのです。
これだ、と思いました。
いざ思い始めると行動が早い私は、留学生募集のポスターを掲載していた高校生留学のパイオニアであるAFS(American Field Service)に資料請求し、ブラジルに留学にいくことを決めました。
ブラジルって何語を話すか知ってますか?ポルトガル語なんですよね。
普通の高校生だった私は英語は話せないですし、もちろんポルトガル語なんて全く話せません。しかし「なんとかなるだろ」としか考えていませんでした。そういう性格なんです、私(笑)
ブラジルで「考えが甘かった」と知る
1998年4月、17歳のときに私はブラジルに渡りました。AFSから紹介されたホストファミリーのもとへ48時間かけて、1年間お世話になるブラジルの家に到着しました。
滞在先はブラジルの両親と弟・妹の4人家族。通う学校は語学学校でなく、一般の学校です。つまり、現地のブラジル人と全く同じ生活をします。
ブラジル滞在中、日本人と会ったは偶然の数回程度。当時はインターネット電話などなかったですから、電話することもなく日本語を話す機会は極端にありませんでした。
「なんとかなるだろ」と考えていた私は、甘かったと実感します。楽観的というよりバカだったんですね。なにも考えていなかった。
のどが乾いたとき、「のどが乾いた」「水が飲みたい」も言えない。テレビなど、娯楽は一切なにもわからない。この気持ちを共感してくれる人がいない、伝えられない。
到着後1ヶ月は体調も崩し、朝起きて寝るまで苦痛を味わう日々でした。
3ヶ月でポルトガル語がペラペラになった
そんな私が3ヶ月で、ポルトガル語がペラペラになりました。
3ヶ月経ったとき、誰もが驚きました。滞在3ヶ月後に初めて私と会った人へ「ブラジルにきて、まだ3ヶ月だよ」と伝えると、みんな「嘘だ」と言っていました。
なにが起こったのでしょうか。
私が3ヶ月でペラペラになったのは、自宅で学習したからでしょうか?実はそうではありません。
こうすれば3ヶ月でコミュニケーションが取れる
思い返せば、当時の3ヶ月は下記のことを行っていました。
1)自分の知っている単語で表現する
2)推測する、推測してもらう
3)理解するまですり合わせる
順に説明します。
1)自分の知っている単語で表現する
単語の記憶は限界があります。数ヶ月で会話に十分な単語を覚えることは不可能です。覚えていないものは仕方ないので、覚えている単語でなんとか表現します。
例えば「のどが乾いた」だったら「のどに水がない」とか。「のど」もわからなければ「あたまとからだの間の部分に水がない」とか。伝われば相手が正しい単語を言います。「sede(セッジ)?」と。
これで会話は成立し、「喉が乾いた」が「sede」だと覚えます。
2)推測する、推測してもらう
3ヶ月で最も身についた能力は、この「推測」です。何が言いたいのかを推測する力です。
相手が話した文章のうち、理解できる単語をピックアップして推測する。単語だけでなく、表情・前後の状況・声色・視線・会話の間など多くの情報が推測する材料になります。
こちらが話すときも、相手に推測してもらいやすい単語を選んで話します。
3ヶ月も経つと、むしろなんの言葉を使わずとも話し手の気持ちや概ねの内容が理解できることも多くありました。高校生の会話なんて限られますからね。
3)理解するまですり合わせる
上記の1)と2)だけでは、もちろん不十分です。しかし、相手の言っていることを理解するまで質問して確認したらいい。こっちが言いたいことも相手が理解してもらえるまでトライすればいいのです。
言葉のスキルが足らなくても、話し手と聞き手が何度も補い合えば、最後は必ず理解することができます。
「すりあわせ」が最も大切
人とコミュニケーションをとるとき、いつでも壁があります。その壁は言葉だけではありません。
その場の環境、その人の習慣、前後の状況、事前知識、性格や感性、その日の体調、相手の反応への恐れなど、日本人どうしだってコミュニケーションがとりづらいことはあるでしょう。
なので、「私たちは今、何を理解しあっていて」「私たちはこれから、何を理解しあいたいのか」を常に確認し、修正することが重要なのです。
英語力がなくてもこのすりあわせる力があれば、かなりの面で補えることができるし、英語力があってもすりあわせる力がなく、コミュニケーションがうまくとれない人はとても多いです。
このように補いながらコミュ二ケーションをとれば楽しいし、会話量が増えるので、あとから語学力はついてきます。私はこの方法でポルトガル語がペラペラになりました。みなさんも、この方法なら今の英語レベルで会話することができるはずです。
英語を話すとは、なにか
私はブラジルで、「つらい気持ちを誰かにわかってほしい」「友達を作ってつらい気持ちをなくしたい」という目的意識がとても強かったです。そして、その目的をまわりにアピールしていました。
「あれがしたい・これがしたい」「これがわからない・教えてほしい」と会話の中身を作って、毎日誰かに話していました。目的が共感されたあとは、「会話の内容をはっきりという」ことがとても大切です。大きな声で。目的が共感されていれば、はっきり主張してもわがままにはならないでしょう。
つまり「目的」と「話題」さえあれば、上記の1)〜3)の方法でコミュニケーションがとれます。
このプロセスを踏むことが、本当の意味での「英語を話す」ということだと、私は考えています。
あなたが英語を話すとき、相手にどうなってほしいという目的を忘れて英語を話すことに精一杯になってませんか?会話の中身がおろそかになっていませんか?
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いかがでしたか?「正しい英語を気にせず、コミュニケーションを楽しむ」それが英語を上達させる一番の近道。これに共感した方は、続きは下記をご欄ください。
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