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今年Kindleで買って読んだ本

こちらは おすすめ本 Advent Calendar 2020 22日目の記事です。

今年私がKindleで買って読んだ本を紹介します。

紙の本と違って電子書籍特にKindleは「読んでみようかな」から「読む」までのパスがめっちゃ短い。パスが短いがゆえ衝動買いも多々あり、紙の本なら手を出さなかったかも…でも買ってよかった!という本にもたくさん出会えました。

分野も種別(小説・漫画・実用書)もバラバラなんですがKindleライブラリー掘り起こしながらご紹介していきます。

淋しいおさかな 別役実

こどものころに出会って大好きだった短編童話集。なのに内容はあまり覚えてなくて「大好きだったこと」と表紙や本の厚みの感触、それとちょっとだけざらつく読後感が記憶に残っていた本でした。今年別役さんがお亡くなりになった記事をたどってKindleで再会。

あらためて読み返すと、どのお話しも予定調和が全くない子供受けするとは思えない作品ばかり。「ほんとうは大人のための童話集だったのか」とも思いましたが、あとがきには「NHKの幼児番組『おはなしこんにちは』のために書かれた」と。

チリっとした小さな痛みの詰め合わせといった作品集です。でも、そこが大人になって読み返しても、やっぱり好きだなあと思いました。

メタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理

夫を亡くした75歳の婦人がボーイズラブ作品にはまり、作品を通して出会った高校生と友情をはぐくんでいくお話し。主人公の婦人と高校生が等身大でありながら魅力的に描かれていて、好きなものを語る二人に年齢差は関係なくワクワクする感じがとても好ましいです。

好きは人生を豊かにするなあと改めて思える作品でした。もとのWEBコミックはこちら

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 作:山口悟/画:ひだかなみ

自粛期間中にたまたまアマプラで見たアニメにはまって、原作に手をだしました。正直お話は冗長なところもあり、キャラクターも多すぎない?と思わないでもなかったけど、世界観や主人公の魅力で満足度は高い作品でした。

なによりいまどきのライトノベルでは「悪役令嬢もの」という分野が確立していると知ってそれに一番感銘を受けました。

女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました 作:蛙田あめこ/画:三弥カズトモ

前述悪役令嬢ものからの流れで、おすすめされて読んだライトノベルです。

魔導師のターニャは「女だから」という理不尽な理由で冒険者パーティを追放される。そこから女性だけのパーティーを作って大活躍していくお話しです。

いちばんのおすすめポイントは「女性キャラは癒し魔法系の役割に回されがち」「女性キャラの装備は防御力無視の露出多めになりがち」「そもそもパーティ内に女性少なすぎ」というRPG界&現代のジェンダー感に真っ向から立ち向かいつつ、エンタメとしてもちゃんとスカッとするところです。

無能の鷹 はんざき朝未

これまた斬新な「無能社員」もの漫画です。見た目と雰囲気だけは「できるエリート社員」鷹野に振り回される同僚社員と取引先。しかし、鷹野のひとことで彼らは気付きを得て本質的な問題を解決していくのです。

いにしえの映画チャンスを彷彿とさせる作品。実写化されそうな気がします。

ミッドナイトスワン 内田英二

映画「ミッドナイトスワン」の小説版。映画を見た直後にどうしても読みたくなって、映画館のロビーで購入した作品です。

映画は草彅剛さん演じるトランスジェンダーの「凪沙」と、親からの愛情を与えられずに育った少女「一果」との物語。
決して明るいお話しではないけれど、最後のひとコマまで心に残る作品でした。映画もほんとうにみてよかったと思えましたが、小説版も小説にしかないエピソードが読めてよかったです。

40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法 寺澤伸洋

Kindleビジネス書50%OFFキャンペーンのときに購入。

タイトルを見たときは正直「怪しい情報商材本」としか思わず。だって「40歳」「GAFA」「転職」「20代」というビジネス書パワーワードをつなげたようなクセの強いタイトルだし。

でも、内容はよかった!仕事の場で使う論理的思考とは何かを、具体的にわかりやすく教えてくれる良本。しかも一章一章が短めで会話文なのも読みやすくて〇。

リーダー職、他チーム他部門との調整職になりたてての方におすすめです。

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以上です。お付き合いいただきありがとうございました。


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