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なぜか残業してしまう同志へ
こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。
残業しないために必要なこと
本当は定時までにあがりたいのに、どうしても残業してしまう。定時までに終わらせられると思っていたのに、いつのまにか気が付いたら定時近く、なのに全然終わっていなくて焦る。あるあるですね。
ここでは、残業しないために必要なことを2つほどお伝えしたいと思います。1つは「業務完了までの見通しをつける」、もう1つは「所要時間を長めに見積もる」です。
業務完了までの見通しをつける
例えば、明日の会議のための資料を今日中に作って上司に提出しなければいけない場合。「資料を作って上司に提出して終わり」とだけ考えていると、もしかしたらその見通しは甘いかもしれません。
・資料作成
・上司に提出
実際やってみると、それだけでは終わらないことが分かってきたりします。
・資料作成
・上司に確認依頼
・上司からフィードバックを受ける
・フィードバックを資料に反映
・上司に提出
資料を作って定時ギリギリに上司に提出して「ふ~、これで一丁上がり!」と思っていたら、「ありがとう、じゃあ確認するから待っててね」と上司確認待ちになり時間が過ぎていく、という展開が待っていたり。
そこを見越してあらかじめ上司確認~フィードバック反映までを織り込んでおけば、正しく見通しをつけることができて、時間内に終わらせやすくなります。
所要時間を長めに見積もる
上記に加えてお勧めなのは、所要時間の見積りを長めにとることです。「15分でできると思ってたけど、30分かかってしまった」といった所要時間の見積のズレは多くの方が経験すると思います。これが積もり積もっていくと意図しない長時間労働につながります。
そこで、「じゃあ正しい所要時間の感覚を身に付けよう」と思っても、なかなか難しいです。それよりも、自分の見積力を過信せず自動的に2~3倍に見積るという方法が戦略としては良いと思います。
「えーと、資料作成は、多分30分くらいで形にできるだろう」
(心の声)「ならば1時間、できれば1時間半で見積りなさい」
「えー、そんなに?しょうがないなぁ。じゃあ1時間半、と」
こんな感じで、自分が考えつく所要時間に強制的に2か3をかけます。
結果的に、資料作成が40分くらいで終わったとします。自分の予想よりは長くかかっていますが、1時間半よりはだいぶ少ないですね。差し引き50分の余裕が生まれます。こうして生まれた空き時間、ちょっとゆっくりするでも良し、他の仕事を前倒しで進めるも良しです。また、差し込みでタスクが発生しても空き時間で対応できるので、焦らず取り組むことができます。
「予期せぬ」残業は避けたいもの
私は、残業すること自体は、良いとも悪いとも思いません。ただ、自分の想定に反して結果的に残業せざるを得なくなったりすると、「どうして自分はこうなんだろう……」と自信を失ったり、「こんなことやってる場合じゃないのに……」と焦ったりします。
私はそうなると余裕がなくなります。余裕がなくなると、いつも以上にミスしたり、考えもしない突飛な行動をとったりする傾向が強くなります。
余裕を持って落ち着いていられるようにするためにも、上に挙げた2つの対策はお勧めです。
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