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今までで一番笑った『ちょっと』違い。

ちょっと動かせる?
ちょっとしたら来てくれる?
ちょっとキレイにしといて

世の中には『ちょっと』が溢れています。

私は精神の手帳もちの割に、一般的な『ちょっと』の使い方を身に付けることができたタイプだと思うので、人付き合いのなかで『ちょっと』という感覚のズレを責められたりはしませんでした。

ただ、自分の人生で忘れられない『爆笑ちょっと』が存在し、『ひとの受け取り方って色々あるね〜』の象徴として心に飾ってあります。


私が殺人級に忙しい飲食店に勤めていた頃、テーブル席のお客さんからお声がかかりました。
「ねぇ!おねえさん、マヨネーズ持ってきてくれる?」
『はい、かしこまりました。
ちょっと取ってまいりますね』
えっ!!
ちょっとしかくれないの?!!
ちょっとだけなの?!!!

『😂
あ、笑ったりしてすみません。
❝ちょっと❞厨房へ取りに行ってまいりますね、
の❝ちょっと❞です😂』
「なぁんだ」
『お好みなんですね😊
すぐお持ちします』


結局、
「ちょっとなんて言うもんで、焦ったわよ」
とおっしゃるお客さんに私はお店で使っている小鉢8分目くらいにマヨネーズを入れてお渡ししました。
小鉢を受け取って、
「うん、足りる足りる♪」
お客さんはニコニコしてみえました。



障害があると『ちょっと』が分かりづらいと聞きます。

ですが、私の経験上『ちょっと』は数値化しづらい言葉ですし、障害があろうが無かろうがお互いに『えっ?!』となる状況は起こります。
(ただ単に❝ちょっと❞は使いやすい単語ですし、❝何が❞ちょっとなのかもキーポイントですものね)

もちろん全ての『えっ?!』が穏便に済むとは限らないでしょう。

ですが、『えっ?!』となったときに
『あ、そうか。
そういう受け取り方もあるんだ💡』
とお互いが穏やかでいられたら素敵ですよね。

綺麗事かもしれませんが、
私は『そっかぁ、そうなんだ💡』のスタンスけっこう気に入っています。


もちろん『ちょっとしたら来るように』を
『5分後に来るように』と数字でハッキリさせてもらったほうが分かりやすいのは私も同意見です。

ただ、やっぱり私は『自分と全く同じ感覚の人間はいないからね〜』と相手の反応を軽く楽しめるくらいの❝気持ちのゆとり❞が持てたらいいなぁと思っています。

ひとりひとりの感性の違いを『笑顔で面白がれる』ような空間が好きなんです。

難しいですけどね〜。
私も『そんなこと言うかなフツー…』
と❝ゆとり0❞にしょっちゅうなりますから。



ただハッキリしているのは、私の中でこの出来事がすごく意味のある出来事だったということです。
『えっ?!』と感じてもお相手がどうしてそう思ったか分かっちゃえば微笑ましかったりします。
そんな出来事でした。




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