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失敗して笑えるって、幸せ。

だいぶ前に『20年前に買った会津木綿で小物を作りたい』とつぶやいたことがあるけれど、あれちゃんと作ってみたんですよ。


手芸屋さんも驚く20年も前の美品。
私が10代の頃に物産展でゲットしたもの。
かなり状態良く保管できていた。
実はいまもこの会津木綿は期間限定で山田木綿さんという会社で織られているという。



まだ6月のはじめ。


楽天市場でとてもミニマムなお財布を見つけて便利そうだと思い、真似て作ってみようと頑張ったのです。
(身体が痛いから鞄を軽くするため、ありとあらゆる持ち物の小型化を試みていた頃)

便利そうだと思った。

作るのはいいけど…

既成のファスナーじゃちょっと長い。
かと言ってひとつ短いファスナーじゃ短すぎる。
ファスナーまでペンチやニッパーで改造した。

会津木綿は結構しっかりした生地だから、縫うのもゆっくり。
う〜ん…針よ頑張っておくれ。
端なんか特に固いよね…頑張れ〜

布を裁ってから一週間くらいかかったろうか、やっと出来た。

形はよく似ている。

小銭を入れるところに…

小銭数枚しか入らず。


カードを入れるところに…

幅が足りずにカード入らず。


お札を入れるところに…

家にお札を持っておらず。



何にも入らなかった。

(笑)。

うそ〜ん(笑)。

なんで〜??


どうも1センチ幅が足りていないのだ。

つまり、小さく作りすぎた。

縫い代の計算が間違っていた…。

(実は数字や計算が激弱なのも障害特性なのだ😅)



一体、何を入れたらいいんだろう?


でも、可愛いからいいや♪



ホッとした。


失敗しても『あ~あ』と笑っている自分がいる。

厳しい言葉を自分に浴びせなかった、このお財布作りの失敗の瞬間は幸せだった。


イヤホンを入れるか、アクセサリーポーチにするか。



大したことないことで叱責されないのは幸せだった。


なんか、思ってたんと違うの出来たけど、可愛いからいいや。


そう思ってヘラヘラ笑っている私の顔は、あの人のそれとは全く違うものだった。


(私の笑顔は堺雅人に似ているらしい。
昔よく同僚にからかわれていた)



お財布作りをした日の夕方。
スマホを見ると、ご近所さんから
『おやつ作ったから食べにおいで』
とメッセージが入っていた。

😱

気付かなかった…




あのあと同じおやつを作ったときに、彼女は私を呼んでくれた。

『〇〇、あのときはミスしたもんねぇ〜』
(彼女の発するミスは❝逃した❞の意味である)

うん、とても悔しかったよ〜
しばらくがっかりしてたよ


あははは…!



失敗やミスを笑っている。

昔では考えられなかったこと。



もしかしたら、コレを幸せだと感じるのは少数派かも知れない。

しかし、私には『あら、やっちゃった〜』と笑えることは、間違いなく幸せなことなのだ。







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