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情報が多すぎて子育てに行き詰まるのを防ぐには

うちには子どもが3人いて、1番目と3番目の間は13歳も年の差があります。
13年ぶりに赤ちゃんを育ててみて、育児に便利なお助けアイテムがたくさん増えていることにビックリしました。
赤ちゃんグッズや離乳食コーナーに行っただけでも、長男を育てた時には無かった物がたくさん売られていて
「何コレすんごい便利じゃん!」「考えた人すごいな~」って感激することも多々。

ネットをひらけば次々に入ってくる情報

その反面、迷うことも増えてきました。
SNSを開くと誰かが押した「イイネ」や「シェア」でどんどん流れてくる情報。
そして、13年前と明らかに違うことは、その情報が白黒はっきり分かれた状態でどちらも私たち母親を煽っているように見えることです。

例を2つ挙げます。


まずは乳幼児期に受けさせる予防接種の変化。

長男が乳幼児の頃に受けさせた予防接種は5種類ぐらいだったのが
13年たって末っ子に通知がくる予防接種の数は、2倍以上になっています・・・。

あまりに驚いて、予防接種のことを調べようとちょっと検索をかけるとこんな感じです。

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ひとつの画面で、予防接種を進める記事予防接種をやめさせようとする記事。

新米ママがこんなページを発見したら、おそらく自分がどうしたらいいかわからなくなるのではないでしょうか。


2つ目は、子どもの食生活についての情報です。

もちろん、役立つ情報もありますが、なかには
「乳幼児期にこういう食べ物を与えるとこんな病気になりますよ」
「あなたが選ぶ食材が子どもの一生を左右します」なんて表現で、とにかく大げさに脅したり煽ったりしているように見える情報があります。

こういう極端な情報に惑わされず、自分の価値観をしっかり持っている母親なら問題ないと思いますが、今の時代、そうではない母親の方が確実に増えてきていると思います。

自分の価値観が無いこと


それに気づいたのも、つい先日あった、娘の1歳半検診の時です。

定期検診がある時は、市の役場から集団検診の案内が届いて、その通知の中に添付されている問診表に、子どもの発達面について親が記入する用紙があります。


その用紙の1番下の方に、こんな質問がありました。

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*子どもがすこやかに育つには「自己肯定感が高い」ことが大切であることを知っていますか。
自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態。自分を肯定している感覚、感情などを指す。

私は驚いて夫にもそれを見せ、二人で話しました。
「もうこういう時代になってきたんだね。育児放棄や虐待が増えてるから、親にこういう言葉を知ってもらう必要があるってところに行き着いたんだろうね」

13年前の問診票は「お子さんは、何歳ごろに歩きましたか?」
「親からの声かけにこたえますか?」など、発達面のみの質問がほとんどで情緒面で言えば、「子育てに不安を感じることがありますか?」
という質問はあったものの、ここまで深い質問は無かったからです。

こういう時代に変わった背景に、そもそも私達世代の子育て中の人が、自己肯定感が低いことが考えられます。

自己肯定感が低いということは

自分に自信が無い

自信が無いから自分の価値観を持てない

他人や周囲の価値観を基本にしようとして情報を頼る

正反対でどちらも煽る情報だから何を信じたらいいか分からず子育てに行き詰まる

こういった母親が増えていて、自己肯定感が低いままで子育てをしているから、うまくいかないストレスやイライラで育児を投げ出したり暴力まで発展してしまう……空っぽな自分で子どもを育てあげる自信が無いのです。

暴力はふるわなくても、どちらかといえば私もそんな母親の1人です。

年齢と共に経験も重ね、上の2人を育てた頃よりは今の子育てには心の余裕があるものの

幼い頃に自尊心が育たぬまま大人になった身なので、周囲の意見で自分の価値観が揺らぎがちだと自覚しています。

だから、検診の問診表に「自己肯定感」について書かれていることはとても良いことだと感じたし、親である立場の人たちがそういう言葉や知識に触れたり、素直に相談できる機会はもっと増えたらいいのになとも思います。

けれど、最初の方で書いた
「~~したらダメ!」「~~しなかったらヤバい」という両極端の情報が一度に入ってくるような環境での子育ては、とてもやりづらいなと感じてしまいます。

実際に、ママ同士集まっていると必ず出る話題。
「○○さんとこ、予防接種一切受けさせてないらしいけどどう思う?」とか
「今度 みんなで持ち寄りパーティーしようと思ったけど、○○さんとこってオーガニック思考で子どもに一切お菓子食べさせないでしょ、誘ったら子どもがかわいそうだけど、でも誘わなかったら気まずいしね〜・・・」

私はこういう会話が苦手なので、今は「ママ友」という括りの人は1人もいません。
「個人の価値観だから別にいいんじゃない?」と思っていてもそれを言うことができないから、最初から群れないようにすることで、自分が人の価値観に意見する場を持たないようにしています。

自分の価値観を築くために

これは、私がフォローさせていただいている小山隆信さんの記事です。
(小山さんの記事に共感したのでシェアさせていただきます)

もう自分の親や先輩が生きてきた時代とは全く価値観が変わったし、アドバイスをしてもらったところで、的外れになることも多いんですよ。
ここから先、楽しい思いをするのもしんどい思いをするのも自分次第だし、誰かが言ったことを間に受けてどん詰まりになったとしても、誰も責任を取ってくれる人はいないわけです。

この記事を読んで、子育てに行き詰まらないようにするためには・・・と考えていたことに関係しているな〜と、深く共感しました。
そして、周りに左右されず自分の価値観を持つためには、まずは自分を認めるところからだとも思いました。

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↑上の質問表の10番目で
子どもを感情的な言葉で怒鳴ったというところにマルをした私ですが
これを見て、面談した保健師さんに言われました。

「正直に言ってくださってありがとうございます。なかなか言えないお母さんもいらっしゃって、言わなければ言わないほど、深刻な問題になってくるので。お母さまはどういった時に怒鳴ってしまいましたか?」

その後、私はこういう時にイライラしてしまって・・・と素直に打ち明けました。
保健師さんと話しながら、イライラするのは夫の帰りが遅かったり中学の行事と子どもの病気が重なっていたりと、気持ちに余裕が無い時だとわかり

お母さん自身がゆったり心と体を休める工夫をするといいかもしれないですねという話で終わりました。

悪い部分をさらけ出すということは、自己肯定感が下がるように感じて抵抗があるかもしれないけど、それは逆なんじゃないかなって思います。

自己肯定感を高めるために
むやみやたら自分の良い部分だけを見つけて褒めればいいわけではなく、時には自分の悪い部分も認める必要があると思うんです。

だって、自分の悪い部分に目を向けないままだったら、いくら良い部分を褒めたところで

本当は悪い自分もいるという後ろめたさが消えないから、どこかで自分を責め続けることになり、結果、いつまでたっても自己肯定感は上がらないからです。

人間だから悪い部分も必ずある(今回の場合、感情的に怒鳴ったことを打ち明けた)

見てみぬふりをせず、自分の悪い部分もまずは認める

人間だから感情的になるのも仕方ない(ここで開き直るわけではない)
↓ 
だけどそのままにしていたら母子ともに悪影響だから、どう改善していったらいいかを考える

少し改善できたら自分を褒める
うまくいかなかった時もそれを認める
また改善点を探す

それを繰り返すことで自分の考え方のクセがわかってきて
自分のコントロールの仕方が身につく

自信がついてきて自己肯定感が上がる

自分の考え(価値観)を尊重できるようになる

これが必要なのかなと思いました。

情報はほどほどに、自分の価値観を大切に

今回の記事では、子どもの予防接種や食生活に関する情報の例を挙げましたが、私自身、それに関する自分の価値観についてはnoteには一切書きませんので、どっち派というコメントをいただいたとしてもそれには返信できません、ご理解ください。感想に対しては、ありがたく返信します🙂✨

今回伝えたかったことは

13年ぶりの子育てであまりにも情報が増えすぎて驚いたこと。

そして、これだけ情報が簡単に手に入る世の中だからこそ、それを見る機会は自分で加減したほうが賢明だと私は思いました。

いま育てている幼い子ども達が、大人になって母親になる時に、今より子育てしやすい社会になっていることを願って

母親である私達は、目の前の子どもをたくさん抱っこして、褒めてあげて、自己肯定感を高めてあげることが大切なのだと思います。

今日もありがとうございました。

私の書く記事は多分、伝わる人が限られています。いじめ、機能不全家族、HSP、病気などの記事多めなので。それでも深くせまく伝えたくて書いています。サポートとても嬉しいです。感謝します。コメントも嬉しいです🍀