訪仏線(ほう-ぶつ-せん)

【#仏像note】これまでの仏像拝観や仏旅の回想を中心に新たな体験や感想も綴ります。個…

訪仏線(ほう-ぶつ-せん)

【#仏像note】これまでの仏像拝観や仏旅の回想を中心に新たな体験や感想も綴ります。個別の仏像やお寺の記事のほか、スピンオフ的なエッセイ・考察・見解・疑問・悩みなど仏像・「訪仏」を巡るあらゆる関心事についての雑記も。神奈川県出身/東京都在住。Twitter:@hobutsusen

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最近の記事

noteを始めて1ヶ月。今、気づいていること変えたいこと(自問自答5500字)

すでに問題点多数。でもアイデアはある2020年7月9日に初投稿し、noteを始めて1ヶ月が過ぎた。 この間書いた記事は13本。 なにぶんフットワークが重くてノリや勢いでは新しいことになかなか気軽に踏み出せない性質で、事前に1ヶ月ほどかけてnote本やnote公式ヘルプでnoteの特徴や機能を学び、さらに書きたいこととそれをどのように書くかをじっくり考えたうえである意味満を持して始めたつもりだったが、早くも当初の目論見どおりとはいかない問題点が多々出てきた。 まず、開始当初

    • 真夏。真夜中の鎌倉を巡り歩く②―四万六千日と黒地蔵盆(回想2018/2019行程&ダイジェスト後編)|訪仏帳_#6

      杉本寺(四万六千日)→覚園寺(黒地蔵盆)→長谷寺(四万六千日)と巡った前編記事の続きになる。 なお前編記事で指摘したように、コロナ禍の今年(2020年)の鎌倉・四万六千日と黒地蔵盆は、感染防止のため開門時間の変更や入堂不可、お手綱を設置しないなど、それぞれお寺で例年と違う対応がとられているようなので要注意。 また、この記事のように夜中に歩いて巡る風習があるわけではなく、あくまで個人的にしていることであり、安全面なども考えると、決してこの行動をおすすめするものではない。 8

      • 真夏。真夜中の鎌倉を巡り歩く①―四万六千日と黒地蔵盆(回想2018/2019行程&ダイジェスト前編)|訪仏帳_#5

        真夜中のお寺・仏像が拝める特別な日 毎年8月の「今夜」が近づくと、楽しみでソワソワしてしまう行事が神奈川県鎌倉市で行われる。 杉本寺・長谷寺・安養院の3か寺の四万六千日と覚園寺(かくおんじ)の黒地蔵盆(黒地蔵縁日)だ。 鎌倉で真夜中のお寺や御開帳が拝める貴重な機会で、杉本寺と覚園寺は8月10日午前0時、つまり8月9日の24時に開門、長谷寺は午前4時、安養院は午前5時に開門し、日中まで賑わう。 ただし、コロナ禍の今年(2020年)の四万六千日・黒地蔵盆は、開門時間の変更や

        • 宮城・高蔵寺②―丈六阿弥陀仏の風格と破損仏の美(回想2015後編)|訪仏帳_#4

          宮城県・角田市、高蔵寺(こうぞうじ)。 前記事に続いての後編である。 阿弥陀堂を開けていただき、いよいよ本尊の阿弥陀如来坐像(重要文化財)をはじめとする仏像との対面となった。 力強さと優美さをあわせ持つ過渡期の阿弥陀像 外観同様、簡素で落ち着いた堂内正面に、天井を突き刺すような大きな透かし彫りの光背を背負った丈六の阿弥陀如来坐像が鎮座ずる。 像高2.7mで丈六としても大きい方だ。 平安最末期の作だが、ベースとなる定朝様の優美さや柔和さ以上に、鎌倉時代の気風を先取りした

        noteを始めて1ヶ月。今、気づいていること変えたいこと(自問自答5500字)

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        • 巡礼帳
          0本
        • 訪仏帳スピンオフ
          1本
        • 雑記帳
          7本
        • 訪仏帳
          6本

        記事

          宮城・高蔵寺①―灼熱の阿弥陀ロードの先に見たリアル浄土(回想2015前編)|訪仏帳_#3

          仏像note「訪仏線」と名乗り、主要記事として「訪仏帳」という仏像拝観記を書くべく始めた当noteだが、「あの時ははるばる仏、訪ねたなぁ」と、苦労してたどり着いた実感と目にした光景・仏像の素晴らしさに真っ先に思い出す体験がある。 ちょうど5年前の今頃に訪ねた、宮城県角田市・高蔵寺(こうぞうじ)だ。 長くなるので、前・後二編に分ける。 阿弥陀ロード〜第一章「18きっぷ(?)で乗り鉄の旅」 いきなり18きっぷで乗れないはずの新幹線の写真なのは、道中こんなことがあったからだ。

          宮城・高蔵寺①―灼熱の阿弥陀ロードの先に見たリアル浄土(回想2015前編)|訪仏帳_#3

          「マイクロ仏(ブツ)ーリズム」でお寺を再発見する(東京・護国寺編)

          今年の護国寺の四万六千日、如意輪観音の御開帳について書いた前記事の番外編。 (前記事に含めていた後半部分を分け、内容を補充しました) たまにはゆっくり境内散歩 最低年に一度、この日だけは…と個人的にどうしても四万六千日の夜ばかり来てしまう護国寺だが、今年は夜の御開帳法要がなくなり、こうして日中、しかも久々のお寺参りということで、せっかくなので普段あまり見ないところまでじっくり見ながら境内をゆっくり歩いてみた。 そうしたら、初めて目にする光景が次々と…(今まで気がつかなかっ

          「マイクロ仏(ブツ)ーリズム」でお寺を再発見する(東京・護国寺編)

          東京・護国寺―コロナ禍の静かな四万六千日。如意輪観音御開帳|訪仏帳_#2

          このnoteでは速報性にはこだわらず、どちらかというと回想中心に書こうと思っているのだが、中にはそれではあまり意味がない気がする題材もある。 特に今年はコロナ禍であらゆることが通常通りにできないが、お寺の行事や御開帳も例外ではなく、例年とは様相がまったく違っている。 これを数年後に思い出して書くより、やはり今こそ書き留めておくべきだろう。 中止になった魅力的な夜の法要 東京都文京区、護国寺。 毎年7月9日・10日の二日間行われる夏の行事「四万六千日」は、この日にお参りす

          東京・護国寺―コロナ禍の静かな四万六千日。如意輪観音御開帳|訪仏帳_#2

          今後、主要記事となる「訪仏帳」のフォーマットを早くも「カイゼン」してみた

          今回の記事は、このnoteの本筋からは大きく外れるまったくの個人的な備忘録である。 (でも下までスクロールすると仏像の写真もあります笑) 初投稿からの5記事で、今後どんなnoteにしていくか自問自答的に検討・整理した後、ようやく前記事で本来のメインコンテンツたる仏像拝観記事「訪仏帳」の1本目をリリースしたが、どうもまだまだしっくりこない点や、noteの表示面の仕様に合わせる必要がある点がいろいろ見つかった。 そんなの次の記事から直せばいいじゃん…とはなかなかいかない、元々

          今後、主要記事となる「訪仏帳」のフォーマットを早くも「カイゼン」してみた

          奈良・喜光寺―「試みの大仏殿」と阿弥陀三尊。夏の「極楽」、冬の「来迎」(回想2017/2011)|訪仏帳_#1

          今月からnoteを始めて、しばらくこのnote「訪仏線」に関する前置きのような記事が続いたが、ようやく6記事目にして本来のメインコンテンツともいえる仏像拝観記を書いてみたい。 タイトルの付け方や写真の扱い、構成など、いまだ試行錯誤しながらで落ち着かないが、ひとまずこのタイプの記事には「訪仏帳」(ほうぶつちょう)と名付け、通し番号を付してみることにした。 「帳」は「帳面」、すなわち「ノート(note)」と、仏像拝観・寺社参拝には付きものの「御朱印帳」のイメージを重ねた。 これ

          奈良・喜光寺―「試みの大仏殿」と阿弥陀三尊。夏の「極楽」、冬の「来迎」(回想2017/2011)|訪仏帳_#1

          このnote「訪仏線」を書くことに期待する2つのこと

          これからどんなnoteを書いていくか、自問自答しながら綴る3回シリーズの締めとして、このnoteを書くことで、これから自分自身がどうなりたいか、どう変わりたいかを考えてみた。 ①記事を書きながら資料や写真の整理を着実に進めたい! 前々記事の<書きたいこと④>にも挙げたが、面倒くさがりでマメな人間ではないので、各地のお寺でもらったリーフレット(拝観案内)、展覧会の展示リストやチラシ、図録や仏像本など、資料類が未整理のままあふれかえっており、いつも頭を抱えている。 note

          このnote「訪仏線」を書くことに期待する2つのこと

          このnote「訪仏線」のマイルール&スタイルを考える

          前記事で挙げた内容・コンセプトでこのnoteを続けていくために、意識したいこと、工夫したいことを考えてみる。 意識したいマイルール ①記事の長さ、掘り下げ方 とにかく、書く方も読む方もあまり負担にならない文章量にしたい。 また、自分の力量以上の専門的で詳しすぎる解説は避け、読者の自主的な検索力を信じて既存の資料やサイト・ブログに思い切って委ね、調べものに手間がかかりすぎない程度の掘り下げ方にしたい(ただし、自分が知り得るヒントやキーワードがあれば共有していきたい)。

          このnote「訪仏線」のマイルール&スタイルを考える

          このnote「訪仏線」で書きたいこと

          note投稿もようやく3本目。 初投稿では「訪仏線」(ほうぶつせん)と名付けた理由と込めた思いを、2本目の記事ではそれをイメージしたプロフィール画像(アイコン)について書いた。 そろそろ個別具体的な仏像や訪仏旅の話に移るべきだが、ここで焦って見切り発車してしまうと、今後noteとしての方向性、つまり「キャラ」を見失ったり、迷走したり、また数ある既存の仏像ブログや仏像サイトの情報量・更新頻度の前に、今自らが書く意義や自信を失いかねないので、まずは、このnoteでどんなことをど

          このnote「訪仏線」で書きたいこと

          プロフィール画像(アイコン)について―経緯とこだわりと快慶仏

          初投稿でもあった前記事で、このnote名「訪仏線」に込めた意味や思い、音を借りた「放物線」と重ねたイメージを述べた。 それを端的に表現したつもりなのが、このプロフィール画像、すなわちアイコンであり、手前味噌ながらなかなかいいものができた気がするので、今回はこちらの説明をしたい。 * * * 見ての通り、素材画像は仏像の衣文。 前記事でも述べたが、仏像にはあらゆる部分に放物線的な曲線を見ることができ、最初は眉や目などの画像を切り取って使うことも考え、実際あれこれ試したが、な

          プロフィール画像(アイコン)について―経緯とこだわりと快慶仏

          「訪仏線」と書いて「ほうぶつせん」と読ませたい

          前から気になっていた"note"なるサービス。 これが最初の投稿です。 *** まず「訪仏線」とは何か。 もちろん数学や物理でおなじみの「放物線」の音を借りた造語なのだが、まずお断りしておかなければならないのは「訪仏」(ほうふつ)…すなわち「フランスを訪れる」こと、およびその旅行記・滞在記的なものでは一切ない。 残念ながらフランスには行ったこともない。 もっと素直に漢字本来の意味に即して…そう、まさに「仏」(ほとけ/ぶつ)を、主には「仏像」を訪ねた記録(というか、どちら

          「訪仏線」と書いて「ほうぶつせん」と読ませたい