一皮むけた男
いつもくだらない事ばかり書いているけれど、今回も勿論くだらない。
「一皮むける」という表現は、誰でも一度は聞いたことがあると思う。
基本的には「成長した」という意味で使われることが多い気がする。
この言葉の語源はなんだろう。
たぶん元ネタは昆虫で、サナギだった幼虫が脱皮して、立派な成虫になった姿を人間に当てはめた言葉だと思う。
なので大変な仕事など経験した後輩に対して先輩が、「お前一皮剥けたな」と褒め言葉として使ったりする。
つまり以前までの後輩は「剥けてなかった状態」ということになる。
つまり、後輩は少し前まで「皮を被っていた」ということになるのだ。
あれ?
下ネタ?
その可能性が高い理由の一つに、この言葉を女性に使うことが少ない。
女性バージョンの「一皮剥けた」を考えてみたけど、完全にアウトな表現しか出てこないのでここには書かない。
なので、「一皮剥けた」の語源は昆虫でない可能性もでてきたので、今後はあまり人に使わない方がいいかもしれない。
特に後輩に対して使うと今の時代はパワハラになるかもしれないし、「俺、元々剥けてますけど」と返されると少し悔しい気持ちにもなる。
あとこの言葉には続きがある。
例えば職場の後輩が、超苦労する超厳しい仕事を経験した後には、こんな言葉をかける場合もある。
「お前、一皮も二皮も剥けたな」
すごいことになってる。
「こっからまだ剥けるの?」と改めて自分のモノを確認してしまう。
「まだ剥けるの?」とかイキがってみたけど、まだ「元祖皮」の方が残っている可能性も否めない。
二段階はツラい。
後輩が厳しい試練を乗り越えた時にかけてあげる言葉は、別に「皮縛り」にする必要はない。
「成長したな」でもいいと思うし、取引先が超絶うるさいタイプの場合は「我慢強くなったな」とかでもいい。
2つともこの流れで聞くと少し卑猥に感じるから不思議だ。
そして後輩からしても、こんな褒めてくれる先輩はたぶん、尊敬もできて、頼り甲斐もあって、器も大きい存在なので、その後輩は周囲にこう漏らすと思う。
「俺も先輩くらいデカい男になりたい」
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