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情景35.「車窓。夕の家並み【掌編小説 at カクヨム】
今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「車窓。夕の家並み」です。
“がたん、ごとん”
“タタン、タタン”
多様なオノマトペで語られる、馴染み深いあの音をそばに。
こちらの掌編を読んでくださった方から、
僕の帰り道の電車かな、と思うような情景でした。
という、とてもありがたいお言葉をいただけました。
馴染みある空間。
色や匂いを想起させる雰囲気。
共感性を誘ってくれるもの。
読んでいて情景がフィットするとでも言うような、そんな感覚を読んで拾っていただけた。
とても嬉しいことです。
電車がレールを噛んで走るときの音って、独特のリズムで耳に残りますよね。
掌編の中では、そうした音の要素にはあえて触れず、窓から見えた景色にフォーカスして書きあげました。
ただ、そうした瞬間を想起したとき、「ガタン、ゴトン」とか「タタタン、タタタン」とか、そうした音も合わせて浮かんでくるのかもしれません。
そのときはきっと、あなたがこれまで乗ったことのある電車の音がするのでしょう。
これもひとつの“記憶のうるおい”。
そんな電車の情景。
お楽しみください。
『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。
どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。ぜひ感想を聞かせてください。