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掌編小説マガジン 『at』

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掌編小説マガジン at(あっと)。 これまで、ななくさつゆりがwebに投稿した掌編小説を紹介していきます。 とりあえず、100本!
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#仕事について話そう

情景235.「早春の小昼」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「早春の小昼」です。 他愛のない日常のこと。 肩の力を抜いて眺める、晴れた日の情景。 また学生をやれるなら、カフェのバイトをしたいかなァ。 みなさん、アルバイトは何をされてました? 私の場合、学生時代にいくつかアルバイトをしていて、どれも接客業だったかな……飲食店とか、ウェディングのホールスタッフとか。 今は働き方も多様性の時代なので、年齢や性別を問わずいろんなことにチャレンジできます。 それこそ本業とは別

情景143.「張り詰める姿への羨み」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「張り詰める姿への羨み」です。 第一線で仕事を果たす作り手。 その姿に胸を焦がされる見習いの子。 私自身斬りつけられるようだ。 何かを作り、いったんカタチになり、そのあと。 みなさんは何を思われますか。 どうします? 「よし! できた! 出来は最高! じゃあ今夜は打ち上げね!」 なんて風には、なかなか切り替えられないのが私です。 麦わらの一味みたいに「宴だァー!」ってわーっとやってみたい気持ちもなくはな

情景246.「土曜日のお昼」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「土曜日のお昼」です。 さて。今日は何をしようか。 ほんのりウキウキとした感触を覚えながら、そう思える。 土曜日を、そんな軽やかな一日にしたい。 「足取りが軽い」と言うように、「指が軽い」と言えるような感じ。 覚えはありませんか。 原稿を作っているとき、私はしばしばそういう“感じ”を覚えることがあります。 体の調子に引っ張られるように、神経の張り巡らされたような感触を指先まで拾えるバイオリズム。 「調子がい