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手紙✉️「共に歩む仲間へ」

私とあなたが出会って、10年になります。

他人だけど、あなたと私は双子のような関係。

私たちはお互いに不器用なところが似ていて、それでもより良い明日にしたくて、共に頑張って来ました。

このまま狭い狭い世界に留まっていては、成長することはできない。だからまずは、私が新しい一歩を踏み出し、それをあなたと共有することで、2人で変われたらと思って取り組んで来ました。

あなたも四角い高い塀の扉を開けて、出て来てくれていました。だけど、あなたの心の原点は、高い四角い塀の中にある。一時的に外へ出て来てくれても、どうしても四角い部屋の中に戻ってしまう。それだけ、そこは居心地が良くて、大切な場所なのでしょう。

私も、かつては四角く狭い部屋にうずくまっていたけれど、私はもうそこに戻ろうとは思っていません。これからも自分の足で立ち、泥だらけになっても歩いて、美しい景色をたくさん見たいです。色々な人との出会いを経験して、もっと成長したい、人生はとても素晴らしいものなんだということを、あなたとも共有して行きたい。

でも、どんなに私があなたにそれを伝えたくても、あなたがそれを手に取らなければ、何も無いのと同じです。

そんな光景をふと目にした時、あぁそうだ、私たちは双子のような関係だけれど、全くの他人だったのだということを、思い出します。そして、あなたにそれを与えられるのは、私ではないのだということにも、気が付きました。

それでも、10年間共に歩んだ時間は、大切な大切な宝物です。あなたも私も、変われるように努力して、少しずつ成長して来ました。ただ、全く同じ速度で、全く同じ方向に進むことはできない。それが、お互いの自由を尊重するということだから。

元々、私たちは別々に生まれて、お互いに出会うまでは、それぞれ別々に生きて来ました。またそこへ戻るだけ。お互いに遠くへ行く訳じゃないから、あなたが努力する姿を、これからも見続けることができる。私が生きる姿勢で、あなたに言葉にならないメッセージを、届けるこただってできる。それはとても幸せなことです。

いつかの今日を考えて、環境も整えて来ました。だからもし、これから先にお互いが本当に遠く離れることがあっても、そうしようと思えば、お互いの成長を知る手段だってある。ただ、手に取るか取らないかも含めて、尊重されるべき個人の自由です。

これからも、私は四角い部屋を飛び出して、たくさんの素敵な景色を見に行きます。人生は短い!でも、限りある時間だからこそ、大切にしたい!自分が生まれて来たことに感謝して、思いっきりお日様の下を、手を大きく振って、一人でも歩いて行きます。転んでも、寒くても、必ず起き上がる。そしてまた前を向いて歩きます。もう二度と、四角い部屋には戻りません。

これからも、お互いに元気で、お互いの道を歩んで行きましょう。道は違っても、心は繋がっているよ。同じ道じゃなくても、道を共に歩む仲間であることは、今までもこれからも何も変わらないから。たくさんの優しさをありがとう。私も、あなたのこれからの人生を、幸せを、ずっとずっと願っています。ありがとう!


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