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日々是紅茶㉙「Made in Japan な生チョコとロイヤルミルクティー」

前回、前々回に引き続き、「チョコレートミーティング☆」
すっかりチョコレートというよりは桜の気分満載かもしれないけれども、通年チョコレートは楽しませてくれるものなので、遅ればせながらの続編。

もう春気分満載で、花の香りに気持ちが惹かれる今日この頃。
花粉症やアレルギーをお持ちの方は、きっともう大変な季節だと思う。
ミントをいつもの紅茶(できればセイロンティーなら高地産がおすすめ)にブレンドして少しでもスッキリしてもらいたい。
また天然のメントール香を持つ「クオリティーシーズンのウバ」もおすすめだ。

さて、そんなウバの秘密や特徴は、以前記事で書いたのでご興味がある方はご参考までに⇒ちなみにこの記事を書いたちょうど1年後に実際にウバに訪れた話はまた後日に

さてさて、そんな一味違ったキャラクターを持つ「クオリティーシーズンのウバ」とチョコレートを楽しむ方法は、前回の記事にも上げた。
しかし今回はシンプルなチョコレートとのペアリングを、と思い浮かべたのが、高カカオでリッチな「生チョコレート」と紅茶とのペアリング。

前回の記事はこちら⇒

<生チョコレートは日本発祥?>

ところでいつの間にかすっかり定着した「生チョコレート」。
大抵ココアパウダーが薄く塗されていて、基本的には冷蔵保存し、口溶けがなめらかで、嚙み砕くというより口の中で溶かしながら楽しむ、ゆっくりとまどろむように楽しむ、あのチョコレート。
日本人の大好きな「生」という響き。
一体いつからこんなに日本で出回るようになったのだろうと気になり、検索してみた。

すると、

生チョコレート(なまチョコレート)は、チョコレート生地に生クリーム洋酒を練り込み、柔らかい食感をつくり出したもののこと[1][2]日本の洋菓子店・シルスマリアオーナーシェフを務めた小林正和が考案した[3][4]

日本公正取引委員会は「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において『チョコレート加工品(チョコレート生地を全重量の40%以上使用したもの)のうち、クリームが全重量の10%以上であって、水分(クリームに含有されるものを含む)が全重量の10%以上となるもの』を生チョコレートと定義している[5]

日本で独自に発展した菓子であり海外には普及していない[6]。チョコレートに生クリームなどを加えるという製法から「ガナッシュ:Ganache)」が近いものの、本来ガナッシュは他の菓子を作る際の材料という位置づけであり、生チョコレートは「ガナッシュをアレンジして単体で食べられるようにしたもの」と捉えることもできる[6][7]

Wikipediaより引用抜粋

なんと日本のお菓子屋さんが発明し且つ日本独自に発展してきたチョコレートだったのだ。
しかも、30年以上も前に生まれていたらしい。
引用した文中にもある通り、確かに材料としてのガナッシュはヨーロッパには既にあったしスイスにも似たような「パヴェ」と呼ばれるチョコレートがある。(これは話すとまた長くなるので、割愛。紅茶に戻る)
でも日本のこの独自のアレンジやネーミングって、「ロイヤルミルクティー」※にも通じるところがあるかもしれないと思ったのだった。

<ロイヤルミルクティーも日本発祥?>

※一般的には「鍋などで煮込んだミルクティー」を指して呼ばれている。
しかし生チョコレートとは違って明確な定義は今のところはない。
そういう意味では「チャイ」もほぼ同義だし「ロイヤルミルクティー」と言って良さそうだが、なぜか日本人は入っている器やスパイスの有無で何となく呼び名を変えて何となく分類している。
そうなんとなく。
個人的には定義とか正統派とかあまり興味がないので、この曖昧さも面白い一面だと思っているけれど、その由来や背景を想像することは好き。
けれど定義って後から誰かが付けていくものだから、いつかはロイヤルミルクティーの定義も日本のどこかで生まれるのかも!?

煮込んで、お茶もミルクも濃厚になったミルクティー。
濃厚→贅沢→リッチ→ロイヤル。
確かにチャイが今ほどは浸透してなかった昔、この美味しそうな響きですっかり定着したのも分かる気がする。
カフェのメニューにあったら注文したくなってしまうものね。


チャイもロイヤルな美味さ

とにもかくにも。ペアリングの話だった。
このカカオと生クリームが見事にマッチしたなめらかな口溶けのシンプルな「生チョコレート」と紅茶はどんな相性を魅せるのか。

実は、個人的にはとても難しかった。
シンプルイズベスト。
しかし繊細・・・。
カカオ成分の程よいほろ苦さをしっかり感じつつ、なめらかに溶けて消えていく余韻を楽しむには、セイロンティーなら何を選ぼうか。

ちょっと今回は脱線多くて長くなったので、次回に。 






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