ここが気になる!「まこも」の魅力
前回、まこもとの出会いを書いた。
なんで、まこも一年生になったのか?
理由は色々ある。
まずは「まこも」は
〇名前からは意外な”イネ科”だから
〇生き方がカッコイイから
〇まこも葉のお茶がいい香りで美味しいから
〇古くから日本人の心、生活に寄り添ってきた植物だから
〇体の内外にアプローチする浄化作用がすばらしいから
といった感じである。
「イネ科」だから??そこ??って思うかもしれない。
私がまこもの彼女に出会って、より興味を持ったきっかけが「イネ科」ということだった。(まこもの彼女とは、下記の記事参照)
初めて「まこも」に触れたのは、お茶として乾燥された葉の部分だったし、野菜として売られている「マコモダケ」を見ても、どうもお米などの穀類の仲間というイメージが湧かなかった。
しかも「マコモダケ」の「ダケ」はその食感から筍の「タケ」から来ていると思いきや、「菌」に感染することで茎が肥大化して可食部となることからきのこの「茸」に由来しているのだそうだ。(この菌については別途)
でも実際に田んぼに植わって葉をなびかせている「まこも」の様子を見て、イネ科であることがなるほど後日腑に落ちた。
まこもの彼女によると、昔の人は、穂が付いた際は種(つまりまこものお米の部分)も食していたらしい。
日本では、弥生時代に稲作文化が大陸から伝来したと学校では習ったけれど、実際にはすでに縄文時代の頃から少しずつ何かを栽培して食べるという習慣は徐々に広がっていたのではないかという説もある。
とすれば、もしかしたら、種でなくても地下茎で繁殖する丈夫な「まこも」は、稲作ビギナーであった縄文時代の人や弥生時代初期の人にとっては育てやすく、ありがたい貴重な食材だったのではないか。
と、私の個人的な妄想が膨らむ。
そんなこんなで、日本人を古来からずっと見てきたであろう植物「まこも」に興味がぐんぐんと湧いたのである。
そして、もうひとつご縁を感じたのが、私が「homimi」という屋号で活動している所以と関係している。
「ほみみ」と読むけれど、漢字では「穂耳」と書く。
これは古事記にも登場する「天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)」という「稲穂の神さま」が由来なのだ。
(ちなみに正式名称はもっと長く、威圧的な名前の神さま。
でも私が古事記を読んでみた印象では、ちゃっかりしている面もある人間らしさの垣間見える神さまのように思った。)
お菓子を作る際に米粉を使用していることもあり、親しみを込めて名前を拝借している。
だから、「まこも」が「イネ科」で「お米」が採れると聴いたら、勝手にさらに親近感が湧いてしまったというわけだ。
もしかしたら、日本人にとってお米のルーツだったのかもしれない「まこも」。そういう観点でみたら、なんだかロマンを感じるのは私だけだろうか?