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#8 【40代からの日向坂46】アイドルの本分について思う - 4回目のひな誕祭 DAY2

このnoteは40代半ばにして、人生で初めてアイドルに興味を持ち、まんまと日向坂46のファンになってしまったオッサンの「推し活」の日々を記録したものです。

決戦前夜

おひさまになってわずか3ヶ月弱でやってきた、隠れ推し活の最初の正念場にして集大成、「4回目のひな誕祭 DAY2」。無事、ミッションコンプリートと相成りましたので、ここに報告をしたいと思います。

まず、僕が参戦する前日、1日目が行われた4/1の夜の僕のツイートを振り返ってみましょう。

みんなすごいよかった最高だったってめっちゃ言ってて、俺が明日行くやつも本当にすごくいいやつなのか、すごくいいのに俺がちゃんと観てないせいで最高のところをちゃんと観れなかったらどうしようって緊張して気持ち悪くなってきた。早く寝たい。笑

@hnyhny_prss

めちゃくちゃ緊張してます。しかも、緊張してる理由が、みんなすごく1日目を絶賛してるのに自分だけ楽しめなかったらどうしようという謎の不安にあるようです。不安に耐えきれず、みんなの感想ツイートを読むだけでなく、まとめサイトでセトリまで確認してしまいます。「HEY!OHISAMA!」のコール動画を何度も見ては、ジョイラや推しメンのペンライトのメモを眺め、まるで一夜漬けで試験に挑もうとする受験生のようでした。

さて、当日。横浜スタジアムでは、何人かのフォロワーさんが会いに来てくれました。入場してレフトウイング席に陣取ると、やはりそこそこ距離はありステージ真横に近い位置ではありますが、思ったほど悪くもない。それより右隣の席が少々ライトなカップルだったことが不安でした。できればベテランに囲まれてリードして欲しかった。ただ、冷静に考えればこの席はそういう席ですよね。

加藤史帆

そんなこんなで、ウイング席の寒さに震えているうちにライブはスタート。メンバーたちが飛び出してくると、まずは声出しのチュートリアル的に「HEY!OHISAMA!」が始まりました。(やっぱ遠いな、、、全然見えない。) 僕はさっそくレンタルしておいた双眼鏡を取り出すと、おもむろにセンターステージ方面にそれを向けて覗き込みました。

あ…!ハイポニーで飛び跳ねるとしちゃんの姿が目に飛び込んできました。めちゃくちゃ笑顔で歌い、踊り、おひさまのコールを煽っていました。いつもみたいにへにょへにょもしていない。寝起きで顔面にモザイクかけながらフラフープに挑んでいるときとは別人のような楽しげでキレのある動き。夢中で追いかけました。時折思い出したようにコールに参加しながらまた双眼鏡を覗き込む。一瞬見失ってもそれ自体踊るように跳ねるポニーテールはすぐに見つけられました。思ってもみなかったリアルの実感というか、まさに目の前に彼女たちが存在して心を込めてパフォーマンスしていることへの興奮を感じて、気がついたら一曲目にも関わらず涙ぐんでいる自分がいました。おっさんの涙腺やべえ。

そうか、これがライブなのかと。これを、彼女たちのこの、つまりはハッピーオーラをただ浴びればいいのか。コールも、ペンライトも、虹も、全ては単なる舞台装置の一つに過ぎない。主役は彼女たちで、それだけの覚悟と準備と意思を持ってそこに立っていることが伝わりました。そこからの表題曲パート、期別曲パート、ユニット曲パートと、もちろん今の僕には聞いたことのない曲も背景や歴史を理解できていない曲もありました。それでも、できる限りコールに参加したり、周りを見ながらペンライトを操作したり、双眼鏡を覗き込んだりしながら、自分なりのやり方でライブに参加し、楽しむことができました。惜しむらくはあと少し、防寒対策ができていれば。。

ライブ全体を通して他に目についたメンバーといえば、みくにんであり、あやちぇりさんであり、まなふぃであり、僕が普段、その他の活動で見聞きし、感じていた彼女たちの印象とはまったく異なるその存在感やパフォーマンスの質、熱量でした。それはまさに彼女たちにとってこの日のライブこそが「ハレ」の舞台であることを感じさせるものでした。

小坂菜緒

もう一つ、僕にとってこのライブで大きな「発見」がありました。それは小坂菜緒さんという存在です。別の記事でも書きましたが、これまではあまり小坂さんにハマれておらず、こればっかりは趣味の問題だし、そういうこともあるだろう、と思っていました。やはり普段の活動量が他のメンバーに比べて多くないため、なかなかその魅力を体感できないでいたのです。

しかし、ライブ序盤、としちゃんの実存に夢中になっていたときです。としちゃんを追う双眼鏡の端で衣装のスカートが翻りました。スラリと伸びた脚に双眼鏡が引っかかり、反射的にその持ち主を追いました。(お巡りさんこの人です。)小坂さんでした。瞬間、声にならない呻きのような音を発していました。これもまた今までの僕が知らない彼女であり、俗な表現で気が引けますが、控えめに言って女神でした。「ドレミソラシド」「ソンナコトナイヨ」「こんなに好きになっちゃっていいの?」まさにカリスマ的な魅力を湛えた圧倒的な存在でした。みんなが知っていて、僕が知らない小坂菜緒はこれだったのか。それが表出したのもやはり、ライブの場であり、自然と小坂さんがこの場をどのように捉えて自分を表現しているのか、わかったような気がしていました。休養から復帰し、その後、これからもなお、アイドルであり続けることを選択した彼女の本分を垣間見たような思いでした。

青春の馬と清水理央

「青春の馬」を4期生が歌う。僕を真におひさまにしたのが、美玖さんの「青春の馬」であることは以前記しました。それだけに、ひな誕祭においてオリジナルメンバーが歌う「青春の馬」は、僕にとってメインイベントの一つと言って過言ではなく、美玖さんあるいは本ライブ中に既に畏敬の念すら感じていた小坂さんをセンターに据えたそれは、絶対に欠いてほしくないピースでした。もちろん、おもてなし会からまた一つ成長したと言える4期生のパフォーマンスでしたが、やはり、ある種自分の中で神格化してしまいつつあるオリジナルのそれとは大きな差があると感じてしまいました。

しかし、ここは「しかし」と続けましょう。清水理央さんもまたこのひな誕祭の前後でアイドルとしての覚悟、自身の考える本分を示してくれた一人でした。その清水さんがセンターを務める4期生の「青春の馬」が、日向坂46としてのアイデンティティを次代に継承するに必要なものだと皆が考えるのならば、それはやはり受け入れ応援していきたいことなのかなと思います。「青春の馬」、その楽曲自体が持つ力、価値は凄まじいものがあると思います。そしてそれは同時に日向坂46というグループが持っているものでもあり、この曲が今後も日向坂の原動力になるのであれば、同じくそういう存在になるであろう4期生が今、歌っていくことはまた必然なのかなと思います。

影山優佳

「誰よりも高く跳べ!2020」そして「知らないうちに愛されていた」からアンコールの3曲。ここはもう何も考えず、純粋に没頭できた時間でした。キャプテンの煽りに心躍り、「おひさまー!飛べーーー!」を体感でき、丹生ちゃんを祝福し、影ちゃんが出てきてくれたときにはもう反射的に「かげー!影ちゃん!!」と叫び、お団子頭を泣きながら追いかけました。

ここに至り僕は、影ちゃんが卒業を選択したことをやはり理解せざるを得ませんでした。ライブというのがどういうものなのかわかった気がしたからです。僕が「アイドルの本分はライブにある」と思うのではありません。ただ、彼女たちがそう思っているのかもしれない。影ちゃんが卒業を発表したときに心底思いました。なぜだ?こんなにいろんな活動で日向坂に貢献でき、活躍できるんだからそれでもいいじゃないか?そんなアイドルがいてもいいし、それはすごく価値のあることだと。しかし、影ちゃんも含め日向坂のメンバーたちは本当にライブが好きで、だからあんなに楽しそうで、終わってからもこんなにもトークやブログでライブのことを伝えてくれて、またおひさまに会いたいと話してくれる。それはすごく彼女たちにとって大事なものなんだと実感しました。

締めます

4回目のひな誕祭、本当に素晴らしいライブでした!前日に心配していたようなことは本当に的外れで、それは始まってすぐ、推しメンが教えてくれました。同時に、僕にとって初めてのこのライブは、まだまだ伸びしろしかないと感じるもので、もっとはっきり言えば、受け手である僕のせいで、ある意味、合格点に達していないのかもしれない。ライブというものが演者であるメンバーたちのパフォーマンスを、ハッピーオーラを一身に浴びるものであるならば、やはりそれは受け側との共同作業とも言えるでしょう。仮に比率を7:3とするならば、彼女たちが満点近くを叩き出しても今回は80点いってないですよ!もっともっと日向坂のことを知り、楽曲のことも知り、コールやペンライトの扱いにも慣れましょうか。言ってることが矛盾してないか?いやいや、彼女たちがこんなに頑張って準備して「ハレ」の舞台を作ってくれるんです。それに繋がる日常を、おひさまである僕も作っていかないといけないですね。そして次のライブでは、もっともっといい席で、もっともっと楽しみたい!

以上、4回目のひな誕祭の感想文でした!


やっぱり配信というか、円盤化は必要というより、現地とそれでセットだろうと思いました。ただね、SPY的にはめちゃくちゃ難敵ですよ。。

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