始まらなければ終わらない
泣くとストレス発散になるという理由で泣ける映画か小説を探していたら、花束みたいな恋をした についての恋愛noteを見かけた。
そのコラムを読むついでにその映画を観てみることにした。
私は展開が読めるベタな恋愛映画が嫌いだ。
あ〜はいはいこのスカしたイケメンとヒロインがなんやかんやあって付き合ってハッピーエンドね。
う〜ん解散!!!!!!
それか、冴えない男の周りにいる美少女が全員そいつの事が好き!
だとかそういうやつでしょどうせ。
映画館でも金曜ロードショーやってても見ない。絶対に。CMが流れたりしたら吐き気がする。
絶対は嘘だったわ。
ケンティー目当てに黒崎くんの言いなりになんてならないはジャニオタの友だちにDVD借りて観た。
ケンティーと小松菜奈ちゃんと千葉雄大という好きなキャスト盛りだったから頑張って観たけどやっぱキツかった。
そんなわけで花束みたいな恋をしたもそういう系だと思って流行りに乗らず観てなかったのに今回観る気になったのはなぜか。
キャストがいいから。(ドーーーーン)
別れた恋人たちの話っていうのは風の噂で聞いたことがある。
有村架純と菅田将暉はどんな恋愛模様を見せてくれるんでしょうか、はたして私の涙を誘うことが君たちに出来るかな?(何様)
結果、
静かに泣いた。
どちゃクソにリアルだった。
まあ最初の出会いの意気投合の畳み掛けは流石に夢見すぎ展開よな〜……とは思ったけど。
そんなリアルな話の中にそんな要素入れられたら現実に夢見ちゃうからやめてほしい(そうですか)
リアルだリアルだ言う割にそのような体験をしたことは一度も無い訳だが。
ひと言で感想を述べるなら、コレになりたくない。
趣味や価値観が合って一緒にいて楽しいと思える人を"恋人"という括りにして特別な存在にしてしまうのが惜しい。
恋人ってなったらいつかあの映画のように終わりがきてしまうかもしれないんでしょ?
作中の台詞にもあったように、始まれば終わりがくる。
恋人になった瞬間から終わりがきてしまうかもしれないことへの恐怖ハンパなくね?
告白することで恋人という定義がうまれて「終わりにしましょう」と言ったらもう二度と意識的には会わないって、そんな悲しい人間関係があってたまるか。と思うのよ。
友だちだったら一緒に住まなくても何年会ってなかろうと連絡とって会えるのに。
恋人と別れても会ったり連絡したりする人類もこの世にいくらでもいるんだろうけどね。
怖い。
好きな人と両思いになってその時は嬉しくて幸せでも、気持ちが薄れて別れる日が来るかもしれないことが。
そんな経験が無いからこそ恐怖が界王拳でぶん殴ってくる。
表ヅラでは恋とか興味無いです〜とかなんとか言ってるのに本当は怖がってるとか自分で自分が気持ち悪いよ。
よくさ、美容師のお兄さんに「彼氏とかっていたりすんの?」と舐められた質問をされることがあるんだけど、内心いるように見えてねえだろ…と思いながらも「いた事ないです…ハハ……」とか普通にいないですって言えばいいのになんか墓穴掘るような回答しちゃって
「恋に臆病なんだね」とか言われたら図星すぎて
「は!?うるせーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
って言ってしまう(心の中で)
やっぱさ!ずっと片思いのままでいた方が幸せよ!
始まらなければ終わることないんだから、両思いのどれくらい続くかも分からない幸せよりも片思いのまま永遠に好きでいたら幸せも永遠なわけよ。
アイドルオタクは一方通行の愛!永遠に幸せ!happy!
とはいえ
どなたか!この地球上に!私の恐怖を身勝手の極意という名の勇気に変えてくれる方はいらっしゃいませんか!
いませんかそうですか
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?