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うつで休職してから復職するまでの話

突然ですが、私は昨年2月から4月までの約2か月間ほど休職していた時期がありました。

「どうやって仕事に復帰したの?」と聞かれることがあったので、復職までのことをここに書いてみようと思います。

※私の場合、病院で受けた紙の診断テストでは「中等度のうつ」、お医者さんからは「軽めのうつだからきっとすぐ良くなる」と判断されていました。なので、いま症状が重めの方からするとあまり参考にならないかもしれません。そのことも踏まえて読んでいただけると幸いです。

①休職するまでのこと

何日か有給をとって部屋にこもっていたものの、休める日数に限りはあるので診断を受けなければと思い、3つ病院を予約した。予約したのは家の最寄にあるところと、少し遠いけど評判の良さそうなところ。

前々から心療内科は相性が大事ということを聞いていたので、体はだるかったけどなんとか予約をとった。

1つめの病院ではお薬のみ処方をもらい、診断書は書かないでおこうと言われ、しまいには「彼氏に話聞いてもらったら?」と言われた。「不安が軽減される薬」とやらをもらったが、飲んでも涙が止まらなかったので捨ててしまった。

1つめの病院で合わないところと当たるとやる気がなくなるし、この時は初診の予約が埋まりつつある状況だったので、同時にいくつかの病院を予約しておいてよかった。

2つめの病院では先生の質問責めが怖かった…。「どうして今の仕事を始めたの?!」「目的はなに?!」と聞かれ「こわい、帰りたい…!!」と思って喋れなくなり、診察後逃げるように帰宅…。

3つめにしてようやく良いところに当たる。人気の病院で行くまでに時間がかかったが、カウンセラーさんと先生との話、紙の診断もあって丁寧に関わってもらえた。先生からは「すぐにでも休んだ方がいい」と言われ、その日のうちに診断書を書いてくれた。

②休職して1週間のこと

部屋で泣くか、ぼーっとするだけの期間だった。SNSの投稿を見ると死にそうな気がしたのでスマホをあまり見ないようにした。

母に正直に休職することを打ち明けたら、意外とやさしくしてもらえた。過去に他の家族もうつを経験していたらしい。

③2週間~復職までのこと

このぐらいの時期に病院の先生から「復職するまでの計画を立てよう」と提案された。
1週間のスケジュール表を渡され、「いつも仕事してる時間の半分くらいか、できれば同じくらいの時間、なにかしよう」と言われた。

最初は近所のスーパーに買い物に行くくらいにして、徐々に行動範囲を広げていった。近所の図書館で本を読んだり、母が好きな神社について行ったりした。(半分強引くらいの感じだった…)

1か月を過ぎたころ、大学の時にやっていたバイトの後輩が卒業するというので、お祝いをしに行った。バイトの人達は私が休職していることを知らないから、いつも通り接してくれて助かった。ふつうに会話できてると思えた。

このことから、ある程度人と話すのは大丈夫そうになってきたことを先生に伝えると「次は職場の近くまで行ってみよう」と新たなミッションが与えられ、近場のカフェや公園に行くようになった。ひとりだと行けない日もあったので、友だちと約束をして行くようにした。

ちいさなことから初めてみて、ちょっとずつ「今日はこれが出来た!」と思えることを積み重ねた。

そして、はじめに休む期間を決めていたのもあって、2か月が経ったころビビりつつも復帰。

④やって良かったこと

主に職場と病院で、ほんとうにほんとうに優しく関わってもらえたから2か月で復帰できたと思う。

休職期間を決めてもらったこと、定期的に状態を確認してもらったこと、会う約束をつけてもらったこと、復帰までの計画を立ててもらったことなど、やってもらって有難かったことはキリがないくらいあるけど、今これを読んでくれてる人の環境によってはできないこともあるかもしれないので、個人的にやってみて良かったことを挙げてみる。

(精神と経済的な状況によって出来ないこともあるかも…それはごめんなさい)

・評判の良さそうな病院を調べる

Googleの口コミと、たまたまSNSで「オススメの心療内科を教えてください」と投稿していた人がいたのでそのコメントを参考にした。

1つめの病院は何かの間違いだったと思うけど、最初に書いたとおり合わないところと当たるとやる気が0になるので、「次は合うところかもしれない!」と思えるよう、いくつか候補があると良いなと思う。

・日記を書く

病院の先生から復帰のスケジュールを立てようと言われたことに加えて、日記も書くようにしていた。休職する前、何にモヤモヤしていたのか挙げてみたり、休職中には良かったことをメモしてみたり。これまで自分の気持ちをスルーして人の顔色を伺うことが多かったので、些細なこともメモしてみると新しい気づきがあって良かった。仕事から復帰して以降も日記を続け、気づいたことがあれば発信してみるようにもした。

▽おすすめのアプリ

1.MOODA

その日の気分を選択して文章を書くだけ。その月の調子がパッと見でわかるので、「病んでるな~」とか「調子いいな~」っていうのがわかりやすい。

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休職中の日記です。や、病みすぎ~!!

2.Awarefy

https://www.awarefy.app/

その日のチェックイン・チェックアウトで記録をつけることができるし、瞑想やマインドフルネスができる音声も聞けたりするのでおすすめ。

・無になれる時間をつくる

銭湯や山登りなど、何も考えない時間をつくった。

神社が好きな母について行くと、片道何時間かかかる山道を登ることになり「帰りたい…だるい…」と思っていたが何も考えずただ歩くのが良かった。銭湯や山登りに行くと元気がみなぎる訳ではない。でも、何もしないで部屋にいると「自分なんて」とネガティブ思考に陥ってしまうので、今以上に病まないための時間をつくることが大切だと思う。(山登りに関しては「今日は運動ができたなあ」と少しだけポジティブな気持ちにもなれた)

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大阪城にお散歩に行った時、見知らぬ日本史オタおじ様に声をかけられ、なぜか歴史解説ツアーがはじまったのはいい思い出。自分の知らない世界に入ってみるのもいいかもしれない。

・連絡は無理に返さない

仕事を休むことになって、何人かの人から連絡が来た。その日の心の状態が悪かったり、メッセージの内容にモヤモヤしたりして、どうしても返せないことがあった。でも休息することが最優先なので、あまり気にしなくてよかった。スマホ自体、電源落としっぱなしでもよかったかも。

⑤復職してから

色々省いた気もするけど、そんなこんなで2か月後に復帰。あれからもうすぐ1年が経過しようとしているけど、今でもガクッと落ち込むことはあるし、一度うつになると再発する可能性が高いというのを聞いたことがあるので、また休んでしまわないかという不安もある。

でも、休んだことでずっと昔から染みついてた、人の顔色を伺うところや、「しっかりした人でないといけない」という気持ちが少しずつなくなってきている。これからもっと自分との付き合い方が上手くなっていくといいなあ。

⑥最後に

ここまで読んでくれてありがとうございました。

文章がヘタなのを気にしているのと、勢いで書いたのでそのうち恥ずかしくなっちゃって消しちゃうかもしれません…!

ですが最近、「うつっぽい」「仕事を休もうか悩んでる」といった声を聞いたり、最初に書いたように「どうやって復帰したの?」と私のことを聞いてくれる人がいたりしたので、このnoteを書いてみました。

うつや休職中などでつらい状況にいる人にとって、少しでも参考になったらいいなと思います。

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