55.中世のイギリスとフランスNo.2
①十字軍の要請に。
十字軍の派遣を教皇からされてしまったフランスとイギリス。留守の間、お互いの領地を攻め込むことのないように約束し、イェルサレムへ。
道中、バルバロッサ(フリードリヒ1世)が川に落ちて溺れて死んでしまう。リチャードとフィリップはもう喧嘩ばかり。
終いには、フィリップは帰路についてしまった。
フィリップ「もともとこんな計画は無謀だったのだ。帰る。」
リチャードは冒険心やら野心やらで支配されており、そのままイェルサレムのサラディンと衝突。
②帰ってきたフィリップ。
リチャードを置いて帰ってきたフィリップ。やることは一つ。領土の奪還だ。留守の間、イギリスにはジョンしかいない。あの無能なジョン。あいつを利用してやろう。
早速、ジョンに反撃させないようにしてイギリス領を攻撃。
この知らせを聞きつけて早々に帰ってきてしまったリチャード。
リチャード「ジョン、お前まじで無能すぎる。」
ちなみに実家のご近所さんが飼っていたゴールデンレトリバーもジョンって名前でした。しかもあだ名は「バカジョン。」元気かな。
③無能なジョン王。
リチャードはフィリップとの戦いの最中に矢傷が原因で死去。次の王はなんとジョンに決定した。フィリップはリチャードに苦戦していた領土を次々と占領。ジョンは無能すぎる。
ジョンは度重なる戦争の敗北に苦汁を嘗めていた。もう負けることはできない。
ジョン「貴族たちよ。今までの戦いご苦労であった。此度の戦いこそ買ってみせる。ついてはまた戦いのための税金を取りたいと思う。」
貴族「・・・。いい加減にしてください。」
貴族「我らは話し合いのすえ、決定いたしました。ジョン、あなたの言うことはもう聞きません。これからは王と言えども貴族の同意がなければ課税できません。わかりましたね?」
ジョン「・・・。」
これが大憲章マグナ=カルタ。
無能なジョンがイギリスに民主主義の赤ん坊を産み落としたのであった。ジョンは1世とか2世とか言わない。後世のイギリス王がジョンという名前をつけたがらなかった。
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