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「課題を解決する」から「課題を”発見”して解決する」へ。UI/UXデザイナーに転職して感じた4つのこと

こんにちは。
アジケでUI/UXデザイナーをしているハンダです。

今回は、UI/UXデザイナーに転職して良かったことを4つ紹介したいと思います。UI/UXデザイナーになってみたいと迷っている方の参考になれば嬉しいです。

1.ビジネスが見え、世界が広がる
2. クライアントとチームになることが出来る
3. 論理性が先に立つ=成長しやすい
4. 「課題を解決する」から「課題を”発見”して解決する」へ

ポイントごとに、アジケの活動が分かる記事も貼っていきます。


前段として - UI/UXデザイナー転職の背景 -

(ポイントを押さえたい方は飛ばしてください!)

UI/UXデザイナーに転職してから、1年以上が経ちました。
以前はWebデザイナーとして、サイトの更新やバナー、LPなど、
グラフィカルなデザインを作っていました。

転職の理由は、ディレクターの指示でデザインすることに違和感を覚えたことでした。クライアントとのやりとりや決定はディレクターが行い、
デザイナーは作業に専念する体制で、そのチームは回っていたのです。
(これ自体は全く悪いシステムではないです。)

自分は「誰かが喜ぶようなものを作りたい」と意気込み、デザイナーになったのに、実際は、使ってくれるユーザーも見えず、クライアントに喜んでいただける実感もなく、なんだかモヤモヤしていました。

そんな折、アジケのデザイナーのブログを読み、
これは面白そうと思い、入社し今に至ります。

「なんとなくUI/UXって面白そう...」とは思っていたものの、
聞きかじった程度にしか知識はないため、不安も多くありました。
しかしその状況からでも、実務を経験して、出来ることが格段に増えてきました。

未経験からUI/UXデザイナーになったものとして、その1年で感じたことを記録しておきます。


1.ビジネスが見え、世界が広がる

私が最初に驚いたのは、サービスの戦略からクライアントに共有いただけることでした。Webデザイナーとして働いていたときは、サイトの見栄えの良し悪ししか評価されず、ビジネスモデルなんて聞いたことも無かったので、とても衝撃を受けました。

UXデザインの実現には、「考慮するべきこと」がいくつもあることを学びました。

・売り上げをどう立てていくのか
・サービスを作ってからどう成長させていくのか
・実際に開発できるのか

またUXの設計には、サービス周辺にあるものについて知る必要があります。
会議だけでは想像のレベルになってしまうため、
実際のユーザーにインタビューすることもあります。

ビジネスの戦略や、作ることになった理由、実際に使うユーザーが見えていないと、本当に目指すべき道が見えてこないことがよく分かりました。

これらは案件ごとに新たな発見や気づきがあるためとても面白いです。

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2.クライアントとチームになることが出来る

(会社によりますが)働いていた会社は、ディレクターがクライアントとの間に立ち、デザイナーの私は、指示に従い制作するのが「役割」と認識していました。

しかし、UXデザインは要望や指示に従っているだけでは実現できません。

「役割」という枠を超え意見を出し合い、
それぞれの知見を擦り合わせベストを目指すチームになることが必要です。

その先で、クライアントに納得や感心をしていただけ、満足した顔に接する時間に、これがやりたかったデザインだと改めて感じることが出来ています。

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3.論理性が先に立つ=成長しやすい

UI/UXデザイナー、特にUIの側面は論理的に考えることが大切です。
論理というと難しそうに感じますが、
デザイナーにとっても、とても身につけやすく、また成長の役に立つものなのです。

私が感じたことを少しご紹介します。
新人デザイナーの悩みで、「自分のデザインが良いのか分からないこと」は少なくないと思います。

私自身がそうでした。
ポートフォリオ用の課題では、自分の納得が最終的な正解となります。
そのため初めての実務の際には正解が分からないことが沢山あり、とても困りました。

そのつど先輩のデザイナーにアドバイスを沢山いただき、OKに達しましたが、「デザインが良くなった理由」を明確に感じることが出来ませんでした。経験を積んでも、「デザインが良くなった理由」が言葉にできていないので、再現性が低く、制作の度に壁にぶつかっていたと記憶しています。

UIに限った話でいえば、大きく環境が変わります。
UIの世界には、Human Interface Guidelinesや、マテリアルデザインがあり、
共通認識としてのデザインの正解が、具体的にプロダクトとして提示されています。

もちろん「ガイドラインに従っていれば、いつでも大丈夫」ということはありませんが、しっかり抑えておけば、誰も見たことのない使いにくいものを作ることは無くなります。

UIが良くないデザインは、独特なUIであることがほとんどです。

新人でも、ガイドや類似サービスを確認して、それらを取捨選択することで、「何が使いやすいデザイン」で「その理由が何なのか」は、
グラフィックに比べて理解しやすいと思います。

フィードバックや結果が得やすいので、知見が溜まり、成長にも繋がりやすいです。

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4.「課題を解決する」から「課題を“発見”して解決する」へ

Webデザイナーの時に1番モヤモヤしていたのは「なぜデザインするのか理由を知ることができなかった」ことでした。

作業が手元に降りてくるからには、完遂しなければなりませんが、自分のタスクで結果どうなるのかは全く見えていませんでした。

今の環境になってそれは随分変わりました。

ビジネスのことを踏まえてサービスを設計し、チームでものを作っていくと、自分のデザインの必要性がよく理解出来きるようになります。

以前は見えないところで「この課題はこういう理由で解決できるはず」と決まり、私には「デザインをお願いします」と指示があるだけでした。

今は、自らその見えなかった部分で「課題を発見」し、デザインできています。これはとても有意義で、また大いに学びのあることです。

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終わりに

体験を設計したい!と「UI」や「UX」という言葉に惹かれつつも、
足を踏み入れるのは難しそうと感じている方も多いのではないでしょうか。

私も、どちらの知識もないのにUXデザイン会社に入れるのか、と不安に思いました。もっとデザインの腕を上げてからのキャリアアップなのでは?と考えていたと思います。

しかし、実際に未経験でも実務を重ねてみて、UI/UXデザイナーに早めになっておいて良かったと思っています。

理由は、UI/UXデザイナーとして働くことで、
デザインを「論理的に考え伝える力」が特に鍛えられたからです。

この力は、デザイナーとしてどんなキャリアを目指すにあたっても、
とても大切になってくるものだと思います。

UXの知識は本を読んだだけではつきにくく、UIも実際に開発に回してみないと分からないことがたくさんあります。

いつかUI/UXデザイナーになってみたい方は、
チャンスがあるなら、一度チャンレンジしてみることをオススメします。
実際になってからでも学ぶ機会がたくさんあり、いつかなるなら早すぎることはないように思います。

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