アマゾンで学んだ!伝え方はストーリーが9割
12冊目。家族が買ったらしく、リビングに読みかけで置いてあったのを拝借して読みました。
端っこながらも伝える仕事についていながら、人に伝えるということに苦手意識がある私。特に大きな絵をかき、戦略的に伝えることが苦手。部分じゃなくて、全体を俯瞰して見られてその中で伝えたい部分をきっちり伝えることがいつでも出来るようになりたいと常々思っている。
とはいえ、この本を読んでみたら主に広報活動についての内容だったけれど、日々の仕事に生きそうなこともあった。著者は、日本のamazonの黎明期から広報を務めた人。
amazonといえばジェフ・ベゾスは伝える名人というイメージ。彼の伝え方の特徴はこんな感じだそう。
・ある場面を詳細に伝える(シーンを思い浮かべさせる)
・例え話を頻繁に使用する
・伝えたいポイントを絞る(短くシンプルに)
・お客に関係のない話はしない、数字は入れない
・時間を感じさせる話をする
・潔い
・何度も何度も繰り返し同じことを話す
とにかくわかりやすく感覚的にも伝わるように、ということかな。そう思うと、出来そうな気がしてくる。
本の第二部は、広報としての伝え方のコツ。
・自分たちの伝えたいことを、相手が受け取りやすい形で何度も伝える、そうして企業としての人となりを伝えることによって、良い隣人となっていく
・メディアへは、合うものを良いタイミングで数行だけで伝える。メディアには多くの情報が毎日届くので、最初から全部届けても目を通してもらえず、伝わらないので数行に留めておく。
・伝えたい相手に合わせて、相手の側にたって情報を発信する。また、メディアであればメディアとその先のお客様のことまで考えて伝えていく。
・量より質
・フェーズに合わせて伝える内容を変えていく。
amazonのフェーズによって実際にやったこと
1.知ってもらう時期 配送センターを紹介。amazonの凄さはここにあり
2.体験してもらう時期 配送センターの見学ツアー、人材にスポットをあててストーリーを伝える
3.参画してもらう時期 kindleを自分ごととして捉えてもらうための施策を実施。事業活動を通じて社会貢献
また、メディアに必ず聞かれる4大質問があり、それに備えておくことでPRのクオリティがあがるそう。
・なぜ今なのか
・何が新しいのか
・何が他と違うのか
・なぜ御社(=自社)なのか
これは「その商品(サービス)によって世の中にどんなインパクトが与えられるのか」ということをメディアは知りたいからだし、これも、相手の立場にたった広報ってことですね。
そして、第三部は、会社や自分自身のことを伝えるためにはどうすれば良いのか。
まず特徴を見つけ、つなげていくこと。これがストーリー化。「伝えられることなんて特に無い・・」と思いがちだけれど、例えば会社であれば独自の
理念・人・商品・サービス・設備・環境
人であれば
・価値観・人(友人や家族)・趣味・特技・持ちもの・環境
などもそれぞれあるはず。これをつなぎ合わせて
「だから私(の会社)は、〜〜ができます。」
とつければ、ストーリーと強みが一体化するらしい。たしかに!
全編通して、著者が一貫して言ってるのはコレ
・伝えたいもの(や人やサービス)の強みや、伝えるべきことを見つけ、
・伝えたい相手に伝わりやすいストーリーにして、
・一番伝わりやすい形で渡すこと
なんてシンプルなんだろう。普段、自分がメディアとして自然にやっていることと基本同じなんだけど、なぜか自分が苦手意識のある、ある特定の人に伝えることと、メディアでの仕事の仕方と、全然切り離して考えていたなあと思いました。とてもシンプルなことだけど気づけてよかった。
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