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紡ぐ日々

''おはよう''
''ねむいね''
から始まる1日に、すっかり慣れてしまった。

それでも時々、この日々を想っては
愛おしい気持ちになる。

毎日毎日、くだらない話や真剣な話をする。

昨日は23時まで仕事をして、へとへとだったのに、気がつけば彼の転職の話を、1時間くらいしていた。

そしてそこから、くだらないYouTubeを共有しあって1時間。

絶対に早く寝るべきなのに、いつもだらだらとラインを続けてしまう。


わたしたちの日々はこうして続いていく。

大体、彼の方が先に眠たくなって寝落ちして、釣られて私も寝る。

朝起きる時間もほとんど同じで、目が覚めると
''おはよう''の一言が届く。

また1日が始まる。

''よくこんなに会話が途切れないよね''
と二人で笑い合った。

ほんとうにそう思う。

毎日毎日、飽きもせずよく何時間もラインをするものだ。


1年前は、どうしたら彼が楽しんでくれるかとか、返信しやすいようにとか、返信が途切れないようにとか、、

とにかく必死だった気がする。

今はお互いとても楽に連絡を取っているからこそ、途切れないのだと思う。

返信に困ると、''ないす''で終わらせるわたしたち。

既読無視になっても、数分するとどちらからともなく新しい話題を投げかける。

こうしたやりとりを繰り返すうちに生まれた、''返信がなくても大丈夫''という安心感が心地よい。

そして、誰かの生活と、自分の生活を重ねることが、こんなにも愛おしいのだと、彼が教えてくれた。


彼はわたしに、たくさんの贈り物をくれる。

モノではなくて、あたたかい時間、愛おしいという感情、与えることの幸せ、ほんとうの意味での信頼。

紆余曲折、ぶつかり合いがあっても、彼がわたしから離れないでいてくれるからだと思う。

彼の心の広さを尊敬するし、羨ましい。


今、わたしはひとつの病気の疑いで検査を受けているところ。

発症率は高いものの、生存率も高い病気なので、まあ大丈夫だろうと思うけれど、万が一のことを考えていたら

今の日々をとても愛おしく思った。

人生何があるかわからないから、''愛おしい''と思うものは心の底から愛していよう。

誰かに笑われたって、大きな声で''愛している''と言おう。

、、言いたいね。


今日もまた、くだらない話を彼としながら、眠りにつく。




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