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隣の芝生は青い

妊活や治療をしていると、どうも自分自身のことにも関わらず、結果に納得いかなかったり落ち込んだりすることがある。
特に、この世の人のほとんどは治療などせずに妊娠していることを思うと、なんだか自分はダメな人間なのではないかと落ち込む日がある。

そんな話を母にした。そしたら、意外な答えが返ってきた。
「そんなんな、いろんな人がおるから」
生まれてから病気が見つかる人、育てるのに苦労する人、妊娠中にずっと入院している人、勉学やスポーツでお金がかかる人…。みんな何かしら苦労している。
隣の芝生はみんな青いのだから、誰かと比べて落ち込んだり比べて嘆いたりするのは無駄だと言われた。みんな、本来自分が欲しいものを手にしている人が羨ましいものである。

なるほど、そう考えると心がすごく軽くなった。自分も誰かに憧れてもらっている人生なら嬉しいなと思った。そして同時に、誰かに疎まれているかもしれないと思った。

母は、子育て以外の話もしていた。
結婚や進学だって同じだと。どれだけ課金しても縁がない人には絶対に超えられない壁だし、簡単にできてしまう人もいる。努力も大事だが運もあることに対していちいちいいなぁいいなぁと思っていたら心が持たないと。

のんびり、誰かに心を揺らさずに生きたらいい。たまには比べられたり競ったりも大事だが、それ以上に大事なこともあると学んだ。

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