俺、いつかわたなべさんの地位になるって決めたんっす!
転職したばかりのわたしにも年齢的に後輩と呼ばれる人がいる。彼らはとても素直でかわいらしく、Z世代らしいギリギリ理解できない価値観を持ち合わせている。共に過ごしているのだが、なんとなく自分が社会人になったばかりの頃に上司が困っていたことが理解できる気がする。
そんなZ世代に、1人直属の後輩がいる。彼は何かとZ世代らしい考え方でこちらに新しい価値観を与えてくれる。
そんな彼と先日昼ごはんを一緒に食べた。お互いに持ってきていたお弁当を食べながら、彼といろいろな話をした。今の資格の良いところもたくさん話した。
次の日もランチに誘われた。彼には社内に彼女がいるので大丈夫なのか、と心配になった。しかし、彼女にはきちんと説明しているそうだ。わたしが結婚していることも知っているので、彼女も心配していないという。(そこについては、まだ少し不安がある)
「スキルアップしようと思っているんっす!」弁当箱に無造作に詰められたおかずを食べながら彼が目を輝かせて話す。
「俺、いつかわたなべさんの地位になるって決めたんっす!」
資格をとって、新しい自分を目指すために頑張るのだという。
おお、いいやん。応援してるね〜。
塩対応をしたが、心の中では嬉しかった。わたしの能力で一番楽に稼げる仕事という理由で今の資格を駆使して仕事をしていたが、だれかに憧れてもらえたことがこんなに嬉しいのだと、久しぶりに気がついた。