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ふろしき

レジ袋有料化になってしばらく経つ。不便さと環境への配慮を考えながら生活する中で、わたしは最近、ふろしきを愛用している。

包み方は様々あるらしいが、基本的には適当に縛っている。自己流すぎて、きっと着物が好きな方々には眉をひそめられると思う。
その世界ではタブーでもわたしの中ではまぁいいか!の精神なので許して欲しい。

母から譲り受けた、ピンクの可愛らしいそのふろしきは、結婚式の引き出物だけあって、お祝いの柄で縁起がいい。
それに包まれているのはお菓子やら食パン一斤やらで、可愛らしくないのだが。

先日スーパーでふろしきを取り出した。荷物を詰めていると、となりで作業をしていたおばあちゃんに「粋だね、あんた」と言われた。嬉しかった。

ついつい、便利でスタイリッシュなエコバッグを選んでしまう。しかし、小さく折り畳めて使い方が無限大のふろしきの魅力に出会って見てほしい。
その可能性とおしゃれさに、きっとたくさんの人が虜になっている。

昔の人の知識を大切にしなさい。それが亡き祖母の教えであった。温故知新という言葉にもあるように、少し振り返って新しい便利さやその可能性を再確認するのも悪くないな、と思った。

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