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足関節骨折の方に対してのリハビリ

島間で、リハビリの支援を引き継ぐ例を経験したので、記事にします。

症例本人には同意を得ています。

症例
40代男性
部活(サッカー部)の指導中に足を滑らせて転倒。
内地の急性期病院にてメゾヌーブ骨折の診断を受けました。
2月に手術を受け、3月にはギプス固定終了。
足趾の開排と、底背屈の自動運動のみ指導されて退院したとのことでした。

この方は学校の先生だったのですが、3月までで利島の着任期間が終了し、4月からは、同じ伊豆諸島の神津島への着任が決まっていました。

回復期病院でのリハビリも提案されたようですが、引っ越しと仕事の引継ぎがあるため、リハビリはあまりやらずに退院されて来ました。

自身でも何を行えばいいのかわからず、私まで相談されたため、リハビリ介入を開始しました。

初回介入時の客観的評価
右メゾヌーブ骨折術後
足関節背屈 5/10 足関節底屈 10/30
外果直上周径 28/22.5 下腿最大周径 40.5/40.5
大腿周径: 膝蓋骨直上 40/40 5㎝ 44/45 10㎝ 46/48 15㎝ 50/52
入院先では4月以降に 1/4BW での荷重になるとのみ伝えられているのみ。
腫脹は右足関節周辺は腫脹はしているが熱感はなし。

右下肢大腿と右殿筋中心の筋力トレーニング 創部の皮膚の柔軟性向上に向けたセルフケア方法をお伝えしました。


3月までは可動域の維持のため介入しました。前述のとおり、4月以降の神津島でのリハビリに向け、以前神津島のイベントでお世話になったPTさんとの繋がりがあったので、引き継ぐことができました。

まだこの方のリハビリは終わっていませんが、離島でセラピストが常駐するメリットや、島間での連携が良い方に動いた一例だと感じ、記事にしました。

そろそろ、私も引継ぎの時期が近づいています。
その前に利島でも健康啓発イベントを行うことになり、準備に奔走しています。

たくさんの島民が参加してくださることを願っています!

利島村社会福祉協議会 塚本