自分から話しかけて楽しい気持ちを知る

平日は派遣でコールセンターのオペレーター。日曜だけレジをしている。レジはもう5年目になるしメンバーもほとんど変わらないからもう気も使わないくらいの居心地なんだけど、1週間の中で変化したお惣菜のフライのメニューとか教えてくれないことも多いからお客様の会計をしているときにはじめて新しい商品を知ってギョッとすることがある。これなんだ？いくらだろう？

「朝礼で教えてくれてもいいのに」
週に一度のわたしのことなんて誰も心配してくれてないのはわかってるけどさ、でも変わったんなら変わったって言ってくれても・・・なんだかフツフツと不満がわいてきて、なんとなく面白くない気持ちになる。口には出さないが、そんな時はきっとわたしの顔は怖くなってるだろう。

ある日の出勤日、その日はわたしも気持ちがもともと明るかったんだと思う。おはようございまーす。暑いですねえと言ってから着替えて、
「今日は自分からどんどん話しかけてみよう」と思う。

暑い季節はまずは冷凍食品から品出しをするが、私の担当のパン売り場の品出しのちょうど隣だから、皆が集まってきて一気ににぎやかになった。
いつもならはやくパンを棚に並べてレジ周りの準備に移りたいから、みんながおしゃべりしていてもあまりまじることなく一人もくもくと作業をしていたが、最近パンの大きさが微妙に小さくなりましたよねえと自分から声をかけた。
そうそう！これなんかこんなに短くなっちゃってとかこれ美味しんだよとかみんなが好き好きに言い始める。それから、花火大会に行ったとか今日も夕立は降るだろうかとか脈絡もなく話はとび、笑い、いつのまにか心は晴れ晴れとしていた。

お店が開店する前に少しだけ時間が出来て、お惣菜を出している人のそばに行ってみた。あ、これ新メニューなんですね。美味しいのかなあ。美味しいよ。よく売れてるんだよ。レジではじめてみる新しい商品にびっくりすることがあるんですよね。値段わからなくて。あ、時々商品変わるもんね。わたしもびっくりすることある。あれ？いつのまにこんなの入ったんだ？ってドキッとするよねー。

なんだみんなもそんなことあるんだな。
自分から話せばなんてことない。
すぐ仲良くなってすぐ答えがきけて
心にもやもやがたちこめることもない。

これからは自分から朗らかにしていこう。
自分から声をかけよう。
自分から自分を気分よくさせてあげれば、こんなに1日が幸せになるんだもんね。