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「好きなもの」に殺されてたまるか

4/1のうたプリ炎上、4/4のサイスタサービス終了告知など、私の好きなもの達が荒れに荒れている。

SNSを開くと、炎上に対する見解や虚しい気持ち・寂しい気持ちなど「負」の感情ばかり溢れており、数日前まで楽しかったライブの感想や推しの妄想ばかり流れてきていたTLとは全く別物ようだ。

もちろん、私もノーダメージなわけなくて、普通に食欲落ちているし何もやる気が起きない「無気力状態」が続いている。
それなのに仕事して、掃除して、お風呂に入っているんだから偉い。


永遠なんてない

私たちは、無意識に「好きなもの」が永遠に続くと思い込んで期待してしまう。
好きなゲーム、アニメ、映画、声優、俳優、アイドル・・・
2次元3次元問わずその向こうには「作り手」という寿命のある人間がいて「企業」というお金を稼がないといけない組織がいる。
些細なきっかけで推しアイドルが引退することだってあるし、好きな声優が不祥事で叩かれる場面もいきなり訪れたりする。
そんな、いつ何が起こるかわからないのに私たちは「永遠に続いてくれる」と制作側に勝手に期待してしまうのだ。

「永遠に続いてくれる」と希望を持ってしまうからこそ、「終わり」が垣間見えるような炎上や制作陣の不祥事に敏感になってしまう。
今回のうたプリの件はまさしくそれで、長く続いているコンテンツだからこそ期待や願望を多く望んでしまっている。
「うたプリはずっと続く」「制作陣はうたプリを愛している」「私たちが喜ぶものを作り続けてくれる」など、少し夢を見過ぎと言われるかもしれないくらい無意識に期待してしまっているのだ。

もちろん、ファンビジネスなのだからファンの期待に応えるのは当たり前だが、その「当たり前の期待」がどんどん膨らみ求める質や規模が大きくなってしまっていると思う。2次元アイドル戦国時代だからこそ。

「永遠なんてない」

一十木音也やうたプリは最近「永遠」というキーワードをよく歌うようになったと思う。

「永遠なんてないからこそ、今を全力で生きたい」

アイドルはあくまで偶像、そして期間限定だからこそ儚く美しい。
私はそんなアイドルの儚さが好きで推している。



「好きなもの」に日常を壊されてたまるか

人生生きていると色々辛いことがあるけど、
推しの曲を聞くと少し現実逃避できたりとか、
ライブで日常の自分では考えられない声援を出したりとか、
新しい発表があるたび一喜一憂したりとか、
友達とぬい撮りして周りの視線にソワソワしたりとか、

彼らがいることで心が救われる瞬間なんて数えきれないほどたくさんあった。
救われてばかりだから、炎上のようにネガティブな出来事が耐えられない。

でも、
炎上のせいで推しの歌が聞けないなんて、
不安な時に支えてくれるものがなくなるなんて、
今まで好きだったものを嫌いになるなんて、
支えがない世界で生きるなんて
その方が悔しい。

好きなもののせいで落ち込むなんてまっぴらだ。
期間限定とわかっているから全力で推させてくれ。

今は本当にナーバスになっているから、このくらい強気じゃないと耐えられない。
だから、好きなものを批判するのではなくて
好きなものから与えてもらったポジティブな要素だけ見ていきたい。
現実逃避って言われるかもしれないけど、
彼らは「期間限定」だから。
彼らの貴重な時間と、私が推せる時間をネガティブな話題なんかに取られてたまるか。




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