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2歳イヤイヤ期、どうしたらいいの? 〜後編〜

子育ての悩みの代表“イヤイヤ期”
どうするかの前に、視点を変えましょう!と
前の連載で書いてみました。

まずは発達から。
★イヤイヤは自分の考えを持ち始めた証し

“自分で決めたい”“自分で考えたい”
“自分で考えたことを受け止めてもらいたい”
という願いを持っています。

自分で考えて、自分で決めていく子
人の気持ちを受け止めていける子になってほしいからこそ、大切にしたい時期です。

★どんな時に“イヤー”に火をつけるか?
そしてどんなイヤイヤ習慣になっていくのか?

例えばお店で
子どもがお菓子を手にする。
「だめよ。お店のだから買わないよ」
「いやー(泣)」
声が大きいし、他人の目が気になる
「しょうがない、1個だけよ」

と負のスパイラルが開始するわけです。
どんなに言って聞かせても、お子さんが学んだことは
“泣いたら買ってもらえる☆”という仕組みです。

例えば食事で
「ほら、〇〇食べて」「ほら、こぼさないの!」
「いや~」“ポイッ!”“立ち歩き”…
「もう、いらないの?」
「やだ!まだ食べる~」
「もう、しょうがないな…」
~繰り返し~

初めのものが口に入ってから20分。満腹中枢の刺激と共に、たいして食べずに終了→片づけ

1時間後
「おなかすいた~」
「ごはんあんまり食べなかったし…
かわいそうかな?」
デザートやお菓子…

いつもそんな感じでイライラ…

お子さんが学んでいるのは
忙しいお母さんが、自分を追いかけてくれる☆
食べなくても、あとで、おいしいものがもらえる☆

まだまだ例は山のよう…

「もうお片付けして」
「やだー!」

「着替えましょう」
「やだー!」

「お風呂だよ」
「やだー!」

2歳の子に「やだやだって、挨拶のかわりだね☺」と話したら、次の日から私の顔を見るなり、「やだ!」とわざわざ言いに来たお子さんもいるくらい、初めの「やだ!」には深い意味がない場合もあるのです。

★子ども発達が求めているものは“自分のことは自分で決めたい!”です。

自分で決めたいと願っている心に
「買わないよ」
「食べてね」「こぼさないよ」
「片づけて」「着替えましょう」
「お風呂だよ」「手をつないでね」

決まって答えは「NO!」

★極意1 自己決定権の尊重
自分で決める。自分で決めたと思えるように。


靴を履くときに
「右と左、どっちから履く?」

洋服を着る時に
「赤いTシャツと青のTシャツ今日はどっち?」

お風呂の時に
「お母さんと、〇ちゃんどっちが先に入るかな?」

片づける時に
「あと何回で終わりにする?」
「あといくつ数えたら終わりにする?」
「また後で続きする?もう終わりにする?」

「〇〇しましょう」「〇〇して」
指示や命令のコミュニケーションから
次の1歩の意思決定を、お子さんにゆだねてみる。

そこでお子さんが選べたら、その先はスムーズにいくことが多いです。

★極意2 “つもり”の一致
買い物などの場合は、“つもり”の一致をします。

「今からお買い物に行くけど、ごはんの買い物だけね。」
家を出る前に1回
「今からお店に入るけど、ごはんの買い物だけね」
スーパーに入る前に1回
「これは、ハンバーグのお肉ね」
「これは、サラダのレタスね」
「これは、明日の朝のパンね」
ごはんの買い物として一つひとつ確認しながら…

この会話はご家庭でできる“食育”でもあります。

さてレジに並びます。魅力的な位置にお菓子が…
お子さんが触ります。触っているだけなら何も言わない。

お店に迷惑?
お子さんに向かって独り言…
「本当に迷惑!子どもが駄々こねるように、レジ前にお菓子を並べるなんて!ね、ほしくなるよね!ごはんの買い物だけってお約束なのに!」
ちょっと機嫌を損ねた風に演じながら(^ ^)
“つもりの一致”に戻します。

昔は、魚屋さん、八百屋さん、お肉屋さん、豆腐屋さん一つ一つでの買い物。誘惑はなかったのです。
スーパーになり便利になった一方で、子どもには誘惑が多く、子育てのイラっとポイントを刺激してきます。

子どもが触って迷惑なのではありません。
子どもが欲しがる位置に商品を陳列しているお店が、子育てにとって迷惑なのです。
発想を転換すれば、「迷惑かけてどうしよう…」の肩身の狭さからも解放されます。

「つもり」を一致する習慣を持てば、お互いに楽になります。

★極意3 叱らず、譲らず
食事などの場合に多い、
「もう終わり」といったのに、「食べさせないと…」と大人のほうが思っている。
立ち歩いては戻ってきて、口に入れては立ち歩く
こういう繰り返しにイライラが募っていく。

立ち歩いたら「終わり」と決めたら、「終わり」
次に何かが出てくることはもうない。

極論にはなりますが、
戦後の食糧難の時代に、“出されたものを食べない”なんてことがあったでしょうか?
“与えられすぎ”“不足がないことが当たり前”
そんな豊かな時代の、“育ちの弱さ”かもしれません。

『食べる意欲は生きる意欲』
“人”+“良”で食です。

おなかがすく=飢えや渇きを感じる
この感覚をしっかりと育てることに意識を向けます。

ヨガも水泳も息を吐くことに意識を向け、
良好に息を吸えるようにします。

食べなかったら終わり。
終わりと決めたら終わり。

「なんで食べないの!」と叱る必要はありません。
「おなかすいた~」
「朝ごはん食べなかったのだあれ?」
「〇〇」
「仕方ないね、お昼まで待ってね」
「お昼ご飯は早めにしようかね」

決して他のもので満たさないようにします。

“叱らない子育て”という言葉にとらわれすぎて、子どもの言うがまま、大事なことを譲ってしまっていないか?見つめてみるのもいいかもしれません。

判断がその時々で変わるよりも
“これは譲れない”という軸を持つほうが、
子どもにとってはわかりやすいのです。

どこからでも、できそうなことから、少しずつトライしてみて、初めはうまくいかなくても、コツを掴んだら
『知恵比べ』も
『根競べ』も楽しくなってきます。

やってみたけど、うまくいかない~
そんな具体的なご意見もいただければ、また一緒に考えていきます。

子育ては、10人いれば10通りです☆

(参照元)https://bit.ly/35IBn2A

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