見出し画像

お子さんに“嫌”と言われたら 『意地(いじ)』になっていないか?セルフチェックを


~『意志(いし)』が濁って『意地(いじ)』になる~


しあわせお母さんプロジェクトを立ち上げてから、8か月が過ぎました。300を超える質問にお答えしながら見えてきた共通点があります。

子育ての中で困っている、悩んでいることって実は、保護者の方が焦って『意地』になっているときかもしれないな…と。

トイレトレーニング、お箸の使い方、絵本を最後まで見ない、友達にごめんねが言えない‥等。

子育てにおいて、保護者の方が『意志』をもって関わっていくことは大切です。

自立心や思いやり、集中力などを育んでいきたい。
その『意志』が、結果を先急ぐばかりに『意地』のようになって、お子さんと『意地』の張り合いみたいになってしまう。

「誘うけど嫌という」
2歳半前後なら、そういう時期です。
3歳半を過ぎてくると、『意地』の張り合いになっている場合もあるかもしれません。

『心理的リアクタンス』という理論があります。

心理的リアクタンス理論(英語:theory of psychological reactance)とは、1966年にジャック・ブレーム(Jack Brehm)によって提唱された理論で、自分の行動や選択を自分で決めたいという人間本来の欲求が犯されると無意識的に抵抗的な反応が起きることをいいます。(Google検索より)


誰かに決められたり、強要されるとなぜか抵抗したくなるのはこの働きがあるためです。
自立心や思いやり、集中力などを育んでいきたい。
その『意志』は大切なのですが、結果を先急ぐばかりに、言葉は優しくても「早くやれるようになってほしい」という思いが、オーラとして子どもに伝わってしまう。

心理的リアクタンスの解説でも
“無意識的に抵抗的な反応が起きる”と書かれています。

お子さんが誘っても“嫌”と言うときは、
心理的リアクタンスが働いているときなのです。


『自分で決めたい』のは人間本来の欲求


「自分の行動や選択を自分で決めたいという人間本来の欲求」

これが芽生え始めるのが、『自我の芽生え』と言われる1歳半頃~
(実際に子どもと関わっていると7か月ごろから可愛らしく出てきます😊)

いわゆる“イヤイヤ期”と呼ばれていますが、子どもの視点から見たら“自分発見期”なのです。

人生の中で最も心理的リアクタンスが働きやすい時期になります。

その後、思春期でもう一度大きな成長の波がやってきます。何でもかんでも親の言うことが気に入らない時期があった。

おそらく記憶にあるかと思います。

◆トイレでちゃんと排泄してほしい
☞小学校入学まで続くことはほぼありません。
親が気にすれば気にするほど、トイレを嫌なものとして捉えていき、長引かせてしまうケースが多いです。

◆お箸を正しく持ってほしい
👉今は、トレーニング箸など優れた道具が沢山出ています。道具に頼るのも一つの方法。基礎となるのは指先の発達です。身体発達は、“中央から末端へ”が原則ですから、体をたくさん動かして遊ぶこと。
ハイハイをたくさんすることがその基礎となります。

◆絵本を読んでも最後まで見てくれない
👉絵本は「楽しむ」ものです。お子さんの楽しみ方に合わせましょう!
「読み聞かせる」と大人のペースが中心になると、反発心から文字への興味が薄くなり、勉強嫌いのもとをつくってしまいます。
絵本のメインは『絵』です😊

◆ごめんね・ありがとうなどを言わない
👉心が動くことが先です。
自分から言わないうちは、周りの大人が代弁する。
子どもに対しても積極的に「ありがとう」を伝える。


池の水はかき混ぜたら濁る


・お子さんが“嫌”といって困るとき
・お子さんがなかなかできるようにならなくて心配になるとき

もしかしたら、“やらせたい”“早くできるようになってほしい”という気持ちが強くなっていないか?セルフチェックをしてみましょう。

池の水はかき混ぜれば濁ってしまい、なかなかその中の魅力が見えてきません。
ジーッと待ってみると、だんだん水が澄んできて、池の中の様子が見えてきます。

期待しすぎて、慌てることで
子育ての『意志(いし)』が濁って『意地(いじ)』になってしまいます。
『意地』になっている心を子どもは敏感に感じ取り、心理的リアクタンスを働かせます。

結果“嫌”というお子さんの『意地』を引き出してしまう。
お子さんの『意地』がでてきたら、親にも心理的リアクタンスが働くので、イライラする。

そんな悪循環になってしまい、池の水はどんどん濁り、子育てが辛くなります。

「まあいいか、ゆっくりで…」
待つことで子育ての『意志』は澄んだ愛情深いものとなっていきます。

ちゃんとしなくちゃ、させなくちゃ
を手放して、子育てを楽しむ感覚が広がりますように😊

(参考元)https://twitter.com/HappyMamaPJ/status/1369122844597121027

私たちはいつでもここで待っています。 何かあったらぜひ頼ってください。 この「しあわせお母さんプロジェクト」の活動を継続するために、 皆さんのご支援をお願いします。