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2021年の活動報告

 浜松オンライン読書会の運営をしているコウタです。2020年10月にスタートしてから早1年以上が経過しました。読書会界隈ではまだまだ新参者ですが、LINEオープンチャットのコミュニティに所属しているメンバーは現在100名近くに及び、少しずつ少しずつ読書コミュニティとしての成長を遂げてきました。この記事ではこの1年の活動を整理しつつ振り返っていきたいと思います。

<イベントの開催実績>
紹介型読書会 : 47
課題本型読書会:15
ゼミ型読書会:1
フリートーク会:17
テーマトーク会:10
オフ会:2
計92回

<紹介型読書会について>
 ほぼ毎週、日曜か月曜の夜にやっている定例読書会です。1人あたり10~20分程度を持ち時間として、それぞれの参加者に本の紹介をしてもらった後、その本や作者、関連するテーマについて皆で話し合うようなイベントになります。持ち寄る本はジャンルも内容もホントに人それぞれでした。参加者の個性がでるイベントですね。たまに「おすすめの漫画を紹介する会」や「30歳未満限定会」といった制限を設けてやってみるのも面白かったです。普段は決して手に取らないような本を知る機会になり、また、本をきっかけに読書好きな人同士で交流する場にもなったかと思います。

<課題本型読書会について>
 定例読書会はZoomでやっているのに対し、課題本型の読書会は参加できる人が限られてくることを想定して、広く集客できるTwitterスペースでいつも開催しています。僕が個人的に読みたい本のなかから1冊選んで、日程調整をし、主に読んできた人同士(読んでなくてもOK)でその本の感想や考察などを共有するイベントです。このようなイベントは今年の8月から始まりました。課題本になった作品を記載しておきます。
・ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(全5回)
・デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』
・朝井リョウ『正欲』
・斎藤幸平『人新世の「資本論」』
・原田マハ『キネマの神様』
・宇野重規『民主主義とは何か』
・川上未映子『夏物語』
・永井荷風『深川の唄』
・梶井基次郎『檸檬』
・砥上裕將『線は、僕を描く』
・伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』
 課題本型読書会の一番いいところは、ネタバレを気にせず、思う存分語りあうことができる点だと思います。『ブルシット・ジョブ』などちょっと重めの作品を選んだこともありましたが、読んできてくれる方がちゃんといてありがたかったです。同じ作品を読んでいてもこんなに読み取り方が人によって全然違うものなのか!という驚きがありました。

<ゼミ型読書会>
 こちらは「とあるメンバー」からの提案によって実現したイベントです。普段の紹介型読書会では何冊も紹介することになるので、1冊あたりにかけれる時間はそれほど多くありません。また、日常的に本を読んでないと参加しづらいかとも思います。そういった点を考慮して、画面共有したスライドを示しながら、1人の担当者が20分程度の時間をかけてじっくり本の紹介をし、残り時間は全部その本の内容について語りあうような企画を実験的に行いました。これによって本を読んでなくても気軽に参加できる上、多少の勉強にもなるでしょう。担当者が紹介してくれたのは次の作品です。
・平野啓一郎『私とは何か「個人」から「分人」へ』
 このときは20名程が参加してくれて賑やかな読書会になりました。同じ担当者がまた来年1月?に開催してくれそうな雰囲気なので、メンバーは楽しみにしていてください。

<フリートーク会について>
 メンバー同士の交流を主目的に、今年の4月から始まったいわゆる雑談会です。2週間に1度、Zoomで開催しています。参加者にはそれぞれ話題を持ち寄ってもらい、定例読書会のように1人あたり10分程度の時間を設けて、順番にお話してもらうような形式でやっています。このコミュニティが誰かにとってひとつの安心できる居場所になったらいいなと願っています。

<テーマトーク会について>
 僕が設定したトークテーマに関してでじっくり語りあうイベントです。今年の9月に始まりました。主にTwitterスペースで開催しています。これまでに開催した企画は以下の通りです。
・「ベーシックインカム」について考える会
・「出版業界や本屋の在り方」について考える会
・「幸福」について考える会
・「知性」について考える会
・『HUNTER×HUNTER』について語りあう会
・「精神疾患」について語りあう会
・「認知バイアス」について考える会
・「鎌倉時代」について語りあう会
・(忘年会)
やってみたいトークテーマがあったら教えてください。

<オフ会について>
 コロナ情勢の様子を見つつ、落ち着いてるタイミングを見計らって2回のオフ会を開催しました。内容は、いつもの紹介型読書会に加えて、持ち寄った本の交換会もやりました。実際に会って会話をすると、相手の表情や仕草がよく見えて、やっぱりコミュニケーション取りやすいです。紹介してもらった本の中身をその場でチラ見させてもらえたりもするのもオフ会の良いところでした。また、本を交換すると、読み終わった後に感想を交換するなどして、参加者同士でさらに交流が深まります。

<総括>
 「本の話がしたいな〜」という軽い気持ちで始めた読書会が、こんなにも継続して楽しめる活動になるとは当初思ってもみませんでした。続けていくなかでメンバーの入れ替わりはもちろんありまして、せっかく仲良くなってきたような人の顔が見れなくなって寂しくなることもあれば、新たな出会いが発展していくこともしばしば。読書会というのはオンラインもオフラインも全国至るところで開催されていますので、いろんな所に参加してみて、自分にぴったり合う居心地の良いコミュニティを探してみるのがいいと思います。そのなかで浜松オンライン読書会を気に入ってもらえたら幸いです。
 基本的にこのコミュニティでのイベントは、僕自身が楽しむことを最優先にして企画しています。なのでメンバーからの意見・提案を必ずしもすべて反映できるとは限りません。このことはいつも申し訳なく思っています。ただ、できる範囲で御要望には答えていきますので、どんどん意見表明してもらって大丈夫です。このコミュニティをより良いものにしていきましょう。来年も浜松オンライン読書会をどうぞ宜しくお願い致します。

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