前編:メルカリ初心者の70代の母がハンドメイドジャンルで1日に3万円売れた方法
「メルカリのハンドメイドジャンルで1日に3万円売れた」のはメルカリ初心者の70代の母です。
サポートしたのは私ですが、メルカリのアカウントは母のもの。
最初に設定してあげて、その後は手伝っていません。
それでもメルカリで売れていきました。
70代母のスマホ操作事情
私ができても当たり前なので、メルカリ初心者の70代の母にやってもらいました。
母はメルカリの前にスマホ初心者です。
私は口で教えるだけで操作はしない方向でやりました。
少しだけ教えて、母が一人で操作できるようになるまで待ちました。
70代の母は健康で今でも早歩きペースでサクサク歩き、うるさいほどペチャクチャ話します。体はとても元気です。
元気だけど、機械には弱いです。
少し前にスマホを使いはじめました。
最初はスマホに苦手意識がありましたが、同年代の人でもスマホを使っているので使いはじめました。今はそういう時代です。70代でも多くの人がスマホを使っています。
母は少しずつスマホ操作を覚えていきました。
子供側の私からすると、まずスマホ操作で覚えて欲しいのはLINEです。
LINEは無料で使えるから。
最初は文字をたどたどしく打っていましたが、だんだん慣れてきました。
こちらがLINEで写真や動画を送ると「このやり方を教えて」と意欲的でした。
この時点で母がやれることは・写真が撮れる・LINEが使える・電話ができる
こんな感じです。
複雑なことはできません。
例えば、gmailの設定はできません。私が設定したgmailは使っていました。
その他に用語はわからない言葉が多いです。
このとき、やっと「ペースト」という言葉を覚えました。「コピー」は知っていました。コンビニのコピーと同じだからです。「コピペ」の「ペ」はペーストの「ペ」だと知りました。
そんな母にメルカリを教えました。メルカリの操作方法をゼロから教えました。
教えるときに私が考えた到達目標は操作できるだけでなく「稼ぐこと」です。
メルカリを教えてと母が言ってきた
「メルカリを教えて」と言ってきたのは実は母からでした。
メルカリはみんな知っていると思いますが知らない人のために説明しておくと、スマホでできるフリマです。個人が出品したり購入したりできるアプリのこと。無料で利用できます。売れると手数料が掛かります。なので売れない場合はずっと無料で使えるという安心感があります。母もこの安心感がよかったみたいです。
まわりの母世代の友達もメルカリをやっている人がいました。この同年代の人は稼ぐ使い方ではなく、お得なものを買うという使い方でした。
母は「何か売りたい」「あわよくば儲けたい」と思っていました。意欲は若い人に負けていません。
昔からハンドメイドをつくるのが好きでした。
ネット販売はやったことはありませんでしたが、対面販売は今までやったことがあります。売りたい意欲はあるようです。これが健康の秘訣かもしれません。
ハンドメイドを作るときと、ハンドメイドが売れたときは、生き生きしています。
母にとって私は子供です。子供と言ってもいい大人です。私にメルカリのやり方を聞いたのは最近よく売れているということを知ったからです。
私もそれなりに試行錯誤して売り方を身につけました。売れない失敗もあります。しかしこれは売れる過程でおきた失敗です。失敗なく成功はありません。試行錯誤したので、教えることができました。
母が言った「メルカリ教えてよ」という言葉に「いいよ」と言いました。
しかし母がこんなに苦戦するとは思っていませんでした。
メルカリに苦戦するのではなく、スマホ操作に苦戦しました。
裏を返せば、こんな母のスマホ操作レベルでもメルカリで売れていくんです。メルカリはすごいです。
戦略を練ったということもありますが、他のプラットフォームではこんなにスムーズにいかなかったはずです。
母の苦戦は「コピペ問題」でした。
メルカリの商品の説明はワンパターンで大丈夫。同じ文章を使うことができます。グーグル検索のようにコピペが嫌われることはありません。パターンを決めてこちらで文章を用意しました。そしてその文章をコピーしてペーストしてもらうことにしました。
これをやってもらうんですが、母はこのコピペができませんでした。
教えてもできません。
時間が掛かりました。
iPhoneのメモの文章をコピーしてメルカリにペーストするのができなかったんです。
どのくらい時間が掛かるかというと通常こちらがスマホで3秒くらいでできるコピペを1時間くらい格闘していました。冗談ではなく本当の話です。
指とスマホ画面の反応する範囲の感覚がつかめないんです。
これができないと先に進めないと思い、できるまで待つことにしました。
普通の人は「私がやってあげるよ」と言うと思います。それでは母が一人のときにできません。
これには母と私の性格も影響していました。
母は自分で何でもやりたがるタイプです。自分で体験しないと気がすみません。自分で試行錯誤して体験して身につけたいと思っています。今までこの方法でたくさんのことを身につけてきました。
私はすぐに答えを言うと身につかないと思って教えていました。ここはこうやればいいよと言ってやってあげて、その場でできても後でできなかったら身についたことになりません。
代わりに私がやったら3秒でできます。
私がやったら母が一人のときにできません。
この二人の性格が重なって1つのコピペに1時間掛かりました。普通の人はこの3秒でできるコピペの1時間は拷問に感じるはずです。しかし私たち親子には学びの時間でした。
1時間は時間が掛かり過ぎです。次に進めません。
1時間経った頃、やっとコピペ操作がなんとなくできるようになりました。
やっと次のステップへ
次のステップに進むことにしました。
自分でメルカリをやっているときとは違い、教えることは難しい。難しいけど勉強になります。
ここから私の戦略でメルカリに出品していくことになります。
その戦略はこちら
後編に続く>>
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