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切り札はいつだって悪手

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心理臨床事例としての天王寺璃奈

(※ 本稿は、2020年1月から2021年5月にかけて、筆者がTwitterに断続的に投稿した天王寺璃奈キズナエピソード考察スレッドをもとにして、大幅な加筆・修正を加えたものである。なお、専門的な情報については可能なかぎり正確性を期したが、筆者はこの分野における専門家でも当事者でもないため、情報の取り扱いには注意されたい) スマートフォン向けゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(スクスタ)が、先月末をもってサービスを終了した。それを受けて

    • TOKIMEKIとKAGAYAKIの物語——スクスタよ永遠に

      このたび、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(スクスタ)のメインストーリーが53章をもって完結した。キズナエピソードも既に全30人分のストーリーが完結となり、これにてスクスタにおいて展開されてきたスクールアイドルたちの成長物語は幕を閉じることなった。 ところで、筆者のnoteでは、3rdシーズンの感想記事を既に投稿している。 そこで、本稿では、4thシーズン以降のストーリーのあらすじを簡単に振り返りながら考察・感想を述べ、その後でスクスタメ

      • 2.5次元作品の核はあくまでも2次元

        はじめに本日3月31日をもって、楠木ともりさんが『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』で5年半にわたり演じてきた優木せつ菜役を降板する。楠木さん降板の知らせを耳にして以来、虹ヶ咲のファンとして、この事態をどう受け止めていけばよいのかずっと考えてきた。結局、楠木さん降板の一件は今になっても私にとって残念としか言いようがなく、受け入れきれてはいない。 なので、こう受け止めればいいのだというスッキリとした結論が出たわけではもちろんないのだが、それでも、自分のモヤモヤした

        • 作品への批判は悪質クレームでも他人の趣味の否定でもない、という話

          Twitterにおいては、アニメやゲームといった作品のストーリーが一定の頻度でプチ炎上し、その度にストーリーの肯定派と否定派との間でバトルが勃発する、という現象が至るところで起こっている。この現象は筆者が日々触れているコンテンツに限らず、様々な作品についても言えることではあるだろうが、とりわけ筆者の触れている某作品ではそのような現象が起こる場合がかなり多く見受けられるように思う。なぜその作品に限ってそんな現象が頻発してしまうのかは、1年前にブログのほうに書いたことでもあるので

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        • TOKIMEKIとKAGAYAKIの物語——スクスタよ永遠に

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          スクスタ3rdシーズンにラブライブ!の真髄を見る

          本稿では、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(略称:スクスタ)のメインストーリー3rdシーズンについて、私なりの感想と考察を述べていくことにする。当然のことながら、3rdシーズンまでのすべてのメインストーリーのネタバレを含んでおり、さらにこれまでの『ラブライブ!』シリーズのアニメ作品のネタバレも含んでいるので注意されたい。 まず、結論から先に言うと、スクスタ3rdシーズンは私にとって非常に面白いストーリーであった。もちろん細かいセリフ回しなど

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