見出し画像

2018年11月から2019年1月の間に起こった変化

2018年は、「整体師として何者かになりたい自分」がすごく強かった。

知っていることをみんなに伝えたい、整体師として頼られたい、技術があることを知ってほしい、力になれることを知ってほしい、整体師として食べていきたい

これは、そんな気持ちでいっぱいだったなあと自分が変わるにつれて気付いた年末の話です。

積極的な受身

整体師として何者かになりたかった。

だけどその一方で、整体師としてどういう未来を描けばいいのか答えが見つからずにいて。苦しかった。

有名人の専属になりたいのか、界隈で有名になりたいのか、指一本で痛みを取れるようになりたいのか、店を持ちたいのか、本を出したいのか、発信した情報がきちんと誰かに届くようになればいいのか

そこが曖昧なまま、新しい場所に飛び込み、誰かにどこかへ転がしてもらうことを期待して寝転んでた。
「積極的な受け身だよね」と数年前に言われたままの、私の悪い癖。

それで、あのイベントで人生がらっと変わるかも!とかあの人に出会ったからこっから人気が出るぞ〜とか2018年の間ひんぱんに思いながら生きて、でもそんな大きなことは起こらなくて。

ステキな出会いはたくさんあったし、楽しい一年だったけどね。

だけど自分のことをきちんと語れないままに、目指すものが決まらないままに、人がどうにかしてくれると思うなんて素っ頓狂なおたんこなすにもほどがあるなあと今は思う。

いったん自分が納得できる方向に納得させた

そんなこんなで整体師として活動してた。整体のお客さんはゼロではなかったし、むしろとっても嬉しいことに少しずつ増えているけど、家賃を払いつつ東京以外で開催されるイベントに出張しつつ整体の勉強会に参加したい私に必要な額にはとうてい足りていなかった。

だけど例えば整体師としてどこかのお店に勤めるには、週末はイベント出店が多い・正社員にはなれない・揉みほぐしはしたくない、そんな私は受け入れられなかったし、どこか企業に営業に行くというのも「う〜ん、なんか違うんだよなあ」と思って行けずにいたので、お金はいつまでたっても足りないままだった。

この「なんか違うんだよなあ」がなんだかわからなかったんだけど、このツイートを読んでこれだなと思った。結局誰に何を言ってもらっても、それが必要だと頭ではわかっていても、ビビってる自分を本気で納得させられないと、動けない。

そして2018年11月にまじのほんとにお金がピンチになって、最後の手段…と思いながら翻訳の求人情報を見た(元々翻訳や通訳をやっていました)。そこでいい感じの在宅仕事を見つけて、この機会にいったん「整体師として稼ぐ」ことを休憩しようという決心がついた。

生活費の確保と心の変化

その仕事が決まってから、一気に心が軽くなった。

別の仕事でキャッシュを稼ぐってすごい。

「整体師として稼ぐ」ことで生活を成り立たせようとしていたこれまでは、出会う人がみんな、きっとお客さんになってくれる人で。だれかがお客さんになってくれるはず、できることなら興味を持たれたい、お金を稼がないと、そんな事を頭のどこかでかなり強く意識しながら人と接していた。だけど、生活費を整体で稼ぐ必要がなくなってからはそんな下心なしに相手との会話を楽しめるようになった。

素直になれた。

格好をつけようとしなくなった。困ったことを人に相談できるようになったし、わからないことはわからないと言えるようになった。

友達が増えた。

初めましての場所で誰かと仲良くなるのはすごく苦手なはずなのに、気づけばできるようになっていた。チャンスがあれば整体の話をしようという考えがなくなり、純粋に相手への興味で接することができるようになった。距離感とか難しいことを考えなくなった。

整体にも変化があらわれた。

「自分の体に力が入っている状態で、人の体をほぐすことなんてできない」といわれている。分かっていたはずだけど、これまでの自分は「整体師の万力」という格好をつけたモードで施術をしてた。ある日思い立って、整体の時もいつもの自分でいるようにしたら、すごく幸せだった。

お客さんも自分もほろほろのふわふわのぽかぽか。

温泉に浸かってるみたいな整体って…存在が温泉って…最高のほめ言葉…。
相手の体にかなり共感するタイプなので、相手がほぐれると自分もどんどんほぐれてこんな感じになって、幸せだった。

素直になって見えたこと

そうして整体でお金を必死に稼がなくても生きていけるようになって、仕事といつもの自分(の中でもよりゆるい自分)を合体させて素直に生きてみると、自分の頭がガチガチになっていたことに気づく。

もちろん整体は大好きだけど、

「整体師として食べていく」っていうのは私がやりたいことじゃなくて、やりたいことを叶えるための手段でしかないって、やっと思い出した。

私自身は別に何者でもよくて。
だけど何者かにならないと伝えたいことは伝わらない気がして、そうやって動いているうちに、何者かになることが目標になっちゃってた。

私の整体のお客さんを増やすことは最重要事項ではなかった。大事なのはみんなが重たい体から解放されること。体に邪魔されずにもっと面白い世界を作ること。

そのことを思い出して、じゃあどうしたらいい?って考えて、思いついて、ときめいたのが場所を作ることだった。

施術とセルフケアは体を整えていくための補助輪になる。存在と可能性を知ってもらうために、いろんな方法に触れて、自分に合うものを探して、続けられる環境を作るのがいいかもなと思った。

企画書というかイメージボード的なものも作ったりして。会った人たちには「こういうのやろうと思ってて〜」って話したり。で、反応は悪くない。いいねいいねえと嬉しくなってるので、大なり小なり2019年は場所を作ろうと決めた。お出かけ途中のお昼寝スポット、会社帰りのセルフケア場所としては渋谷がいいな〜と思っているけど、どうなるかな。

2019年楽しみだな

と、そんな感じで2018年を越えて2019年の1月を生きています。

あとは生理のこととかセルフケアのことを伝えられるメディアも作りたいと思ってる。自分一人で情報発信して遠くまで届けるのはわたしには難しいなと思ったから。

わからないことばかりだけど、やりたい!ってはっきり言えることをやっと見つけて、ワクワクでいっぱい。素直になって、やりたいことが見えてくると、自然と相談もできるようになった。

1人じゃないってこんなにすごいんだー。

ということで、2019年はいっぱい考えて、決めて、相談して、決めて、前に進んで、作って、届けていくぞ!という所存です。

最後までありがとうございました。