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【おすすめミステリー小説】探偵はロボットとゾンビだけど真面目な小説

ミステリー小説は1841年の『モルグ街の殺人』から始まって早2020年。
ミステリー小説の歴史は160年ぐらいになるわけで、動物、密室、アリバイ等、様々なトリックが発明されました。
しかし160年もやったらネタ切れ。ベテランのミステリーファンに言わせるともうネタは出尽くしてしまっていて、現代の私たちは過去の出涸らしを嗜んでいるだけとのこと。そうなったら後は設定で楽しむしかありませんね。
というわけで今回は設定が面白いミステリー小説を2冊ご紹介します!

『鋼鉄都市』(アイザック・アシモフ)

アシモフは古典SF御三家の一人でSF界の大御所です。
ミステリーの枠に入れると怒られそうですが、今回はミステリーとして紹介します。
舞台は鋼鉄都市ニューヨーク。そこには人間、ロボット、宇宙人が存在します。
この三者の関係がまず面白いです。

宇宙人:驚異的な力を持っている。人間は宇宙人に怯えている。
ロボット:安い労働力として働くので、人間の仕事を奪っている。
人間:宇宙人に怯え、ロボットを憎んでいる。

そういう関係の中、宇宙人が殺される事件が発生します。
その容疑者は人間ということなり、宇宙人がめっちゃ怒ります。
主人公の人間の刑事は事件を捜査します。ロボット刑事が派遣され、主人公の相棒になります。
解決できないと宇宙人にものすごい報復されるから、なんとしても解決しないといけない。
人間はロボット嫌いなので、そりが合わない。凸凹コンビは事件を解決できるのか。

『生ける屍の死』(山口雅也)

舞台はアメリカの片田舎。
葬儀屋一家の遺産をめぐる殺人事件が発生し、主人公である探偵は捜査に乗り出すわけだが。。。
なんと主人公は早々に毒殺されてしまいます。どうなんのコレ?と思ったらビックリ。
主人公はゾンビとして蘇り、ゾンビ探偵が事件を解決するのです。
そもそも自分を殺した奴は誰なんだ、と。
ゾンビなので新陳代謝がなく、だんだんと体は朽ちていく。
主人公は体が朽ち果てる前に事件解決できるのか?
捜査中に色恋沙汰になりかけるけどゾンビだからね。困っちゃうね。

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