『Think clearly』(ロルフ・ドベリ)
タイトルの通りクリアーな考え方の指針を閉めた本となっております。
52個の指針が紹介されているのですが、今回は個人的に面白かった2つを紹介します。
世の中は複雑なので余計なことは考えない
生きているといろいろな感情が生まれます。
世界の貧困問題などに憤ることもあるでしょう。
でも本書ではそれにあなたが思い悩んだところで何もできないと言い放っています。
つまり「お前の力では世界は変えられない」というのです。
耳あたりのいい言葉で「世界は変えられる」みたいなことを言う人もいますが、それはノーだと。
世界の貧困問題に気を病む前に自分のことをしっかりやれというのです。
じゃあ、どうやって世界の貧困問題に気を病む気持ちと折り合いをつければいいのか。
本書では、あなたが気に病む問題解決に向けて取り組んでいる団体に寄付をしろ。そしてそれで手打ちにしろと言います。
さほど力になれないことに憤りを覚えるぐらいなら寄付で貢献して、それ以外は自分の場所でがんばれということですね。
期待を10段階で評価する習慣をつける
これどういうことでしょうか?
簡単に期待すぎて落胆するリスクを回避しようということです。
本書で紹介されている評価方法は以下です。
・期待を0-10のあいだで評価する
・自分が評価した値から2点を差し引lき、その値を頭の中に定着させる
2点引くというのがポイントですね。
例えば、楽しそうなイベントに参加したけど期待外れだったな…と落胆することもあると思います。
でも想定した値よりも2点マイナスしておくと、そういう気持ちにはならないということです。私も過去事例でちょっとやってみましたが、期待の自己査定は高くなりがちなのでマイナス2点はちょうどいいと思いました。
このように2つ紹介しましたが、本書にはなんとまだ50個の指針が書かれています。全体的にメンタルの起伏をなくして穏やかに過ごそうという内容でした。
刺激的な人生も楽しいと思いますが、メンタルを一定させて過ごした方がいろんなことができるなと思いました!