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『売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』(大沢在昌)

プロの作品は世の中には溢れています。
ワンコインも出せば映画も小説もプロの作品を堪能できるのです。(月額制なら無制限!)

でも慣れ過ぎると、それが普通に思えちゃいますね。

「このぐらい自分でも書けるんじゃないの?」とか思って実際に書いてみると、ビギナーズラックという奴が発動して、なんとそれなりに書ける。
調子に乗ってしまい、公募ガイドを読んで適当な文学賞に送りつける。
すると二次選考まで行って、やっぱり才能あるじゃないかとますます勘違いする。


才能はいずれ枯渇する。インプット→アウトプットを死ぬまで続ける覚悟

はい、ここで『新宿鮫』で有名な大沢在昌氏の作家論を紹介します。
本書によると二次選考まで行ったぐらいで満足してるようなやつは話にならない。
公募に集まった作品が500あったとしても、二次選考に残るのは50ぐらい。
お話にならないレベルがかなり多いようです二次選考に残ったのは、ふるいにかけて残ったレベル。

仮に最終選考に残っても、プロとしてやっていけるかどうか微妙なレベルだそうです。
それ以外にもプロの作家としての厳しい意見が淡々と語られている。

・才能はいつか枯渇する。
・デビューが早ければ早いほど、才能の枯渇も早い。

20代でデビューした人と30代でデビューした人は才能の枯渇の速さが10年違うそうです。
大沢在昌氏も才能の枯渇を自覚しているそうです。
デビュー当時に溢れていたアイデアや才能はもうない。だから大沢氏はどんどんインプットしてアウトプットを続ける。まるで一生働き続ける機械のようにこの作業を繰り返しているのです。

本当に才能に溢れた天才ならいざしらず、ちょっと創作に興味ある程度の人間は、所詮凡人。
君にインプット→アウトプットの作業を一生続ける覚悟はあるか?!

ビギナーは運もアイデアも沢山ある。まだ才能は枯渇していない。「継続は力なり」とよく言われますが、愚直に実現したいことを続ける才能が、創作にとって一番大事なのでしょう。


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