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『読む力最新スキル大全』(佐々木俊尚)

私は10年ぐらい前から佐々木さんの本が好きで、講演会あったら参加するような人です。本書をググったら正式なタイトルが

『現代病「集中できない」を知力に変える読む力最新スキル大全 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!』

らしくて、ちょっと長すぎませんか佐々木さん?と思ったので、勝手にタイトルは省略しました。タイトルの時点で読む力が問われますね!
洋画のポスターも日本向けに作る時は文字情報を大量に羅列する観たいなので、こんなのが日本人は好きなんでしょう。

集中力よりも散漫力

さて本題に入ります。長ったらしいタイトルを見れば、この本がどんな本かは分かりますね。「読むのが苦手だな」と自覚している人向けに情報王の佐々木さんが読む力を教えてくれる本です。
と言ってもそんな大したことが書いてあるわけではありません。知ってる人なら既に知ってる情報の集め方やコツが書いてあります。

Feedly使えとか、用途によってブラウザ分けろとか、おすすめの本屋とか。いろんな情報収集スキルが書いてあるので、読む人によって刺さるポイントは違うと思いますが、どっかに刺さると思います。

ここからは私が面白いと思ったところを紹介します。
書店に行けば「集中力を高める!」みたいな本ってたくさんありますよね。
で、そこに書いてあることを真似しても思ったほど集中力出なくて落ち込む、なんてことがありますが、佐々木さんは集中力なんかいらん、散漫力だ、って言います。

『スマホ脳』という本にはスマホは集中力の邪魔だからスマホを遠ざけろ、と書いてありましだが、佐々木さんは現代人にとってスマホから離れるのは無理だから、散漫力を使って、集中していこうと言っています。

つまり一つのことにガッツリ集中するんじゃなくて15分これやって、次の10分はこれやって、ちょっと別の休憩して、また30分別のことをする。。
という感じで色んなことに取り組んでいこう、ちりつもで成果が出るよと言ってます。

ここは良かったですね。こういう取り組み方は否定されがちですが肯定的に書いてくれたのはとても良かったです。

ワークライフバランスじゃなくて、ワークインテグレーション

あとはワークライフバランスじゃなくて、ワークインテグレーションを提唱していました。前者は仕事とプライベートをきっちり分ける働き方ですね(これを好む人は若い人に多いような気がしています)。

後者は仕事もプライベートもごちゃ混ぜにして双方を両立させながら生活するっていう生き方です。私はこっちの方が好きですし、コロナ禍になってからは自然とそんな生活をしているような気がします。

一見労働時間が長い人がいて、他人は「ブラックな働き方だなあ」って思うかもしれませんが、本人が好きな仕事しているなら本人はブラックだと感じません。きっと佐々木さんにとっては情報を集めて読むことが好きなんでしょうね。

なので私としてはワークインテグレーションの生活ができるように、好きなことを仕事にしたいですね、って思いました。

ちなみに佐々木さんの本では『レイヤー化する世界』が好きです。10年ぐらい前の本なので書いてあることは古いですがとても面白かったですね。

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