『ぼくの大切なともだち』(2008/フランス)
まずはあらすじ。フランソワは美術賞を営む男性で離婚歴のあるおじさんです。
そのおじさんの誕生日を祝う夕食会にて、共同経営者のカトリーヌから「お前は友達がいない」と煽られる。煽り耐性のないフランソワは友達はいると言い張り、カトリーヌと賭けをすることになる。
カトリーヌの指摘どおり、全然友達がいなくて、困り果てたフランソワはたまたま出会ったタクシー運転手に相談する。
友達がいないフランソワだけど、身なりもいいし、スケジュール表も仕事で埋まっているし、過去に結婚もしていて娘もいる。今まで友達の必要性を感じていなかったのだ。
稼ぐことを優先に考えて、困ったら金で解決しようとしていた。仕事もできるしプライドの高いおじさんだけど、友達を作るために慣れないことをする姿は哀愁を誘う笑いがあります。
離婚はしたものの仕事は順調でお金には困っていないフランソワ。「お前には友達がいない」と指摘されるまでは、それに気づかなかったわけです。劇中では紆余曲折ありながら「友達」について学びます。
仕事が順調すぎて「友達がいない」ことに気づいてすらいなかったので、別にこのままでいいじゃんとも思います。
しかし有事に問題は噴出するもの。仕事がうまくいかなくなったときに「友達がいない」ことが大きなネックになるのかもしれません。
哀愁で笑わせるコメディ映画として観てもいいし、友情をテーマにしたヒューマンドラマとしても観れる映画です。
(面白さ:★★★★★★☆☆☆☆)
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